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初先発で“アシスト未遂”、酒井宏「あれはいいクロスだった」

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[9.6 キリンチャレンジ杯 日本1-0UAE 東北電ス]

 A代表初先発で惜しくもアシストとはならなかった。国際Aマッチ4試合目の出場で初先発したDF酒井宏樹(ハノーファー)。右SBに入り、果敢なオーバーラップからクロスでチャンスを演出した。最大の見せ場は前半45分。FW清武弘嗣からのサイドチェンジを受け、右サイドから絶妙なアーリークロス。「あれは本当にいいクロスだったし、(香川)真司くんがニアでつぶれるのは分かっていたので、ファーに蹴ればチャンスになると思っていた」。フリーのFWハーフナー・マイクがダイビングヘッドで捉えたが、GKの好セーブに阻まれた。

 決定機を演出しながらの“アシスト未遂”。「今日のスタメンはチャンスだったので、こういう機会を生かしたかった。結果がどうしてもほしかったので、アシストできなかったのはすごい残念」と悔やみながらも「ああいうのをもっと割合的に増やしていきたい」と貪欲に話す。「何本もクロスを上げたけど、結果が出なかった。駒さん(駒野)は左足で1本しか上げていないし、あれでアシストになった。自分はそういう部分をもっと突き詰めないといけない。それが課題だと思う」と力説した。

 11日のW杯アジア最終予選・イラク戦(埼玉)はDF内田篤人が出場停止となる。8月15日のベネズエラ戦(1-1)はロンドン五輪で痛めた左足首の影響で招集を見送られ、DF駒野友一が右SBで先発。この日は左SBだった駒野はベネズエラ戦に続いて2戦連続でアシストを記録するなど、右SBのポジション争いは熾烈さを増している。

 右サイドハーフに入った清武とは五輪でも縦関係のコンビを組んできた。「サポートする意味で(清武の外を)回っていた。それで少しでもフリーになれて、キヨくん(清武)が中にもっといければよかった」という酒井宏に対し清武は「五輪のときから(酒井)宏樹とやっていた。何もなく普通に入った」と連係に手応えを口にする。

 後半11分の接触プレーで左足首を痛め、後半34分に交代したが、「ぶつかったときに(五輪で痛めたところと)また同じところにきたけど、問題ないと思う。ちょっと怖かったけど」と、次戦への影響は否定。五輪で44年ぶりのベスト4を成し遂げた清武&酒井宏の右サイドが、ザックジャパンでも新たな武器となりそうだ。

(取材・文 西山紘平)

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