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10年かけて122試合に出場した遠藤「勝ちたいと思って毎試合戦ってきた」

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[10.12 国際親善試合 日本1-0フランス サンドニ]

 02年11月20日のアルゼンチン戦で代表初キャップを刻んでから丸10年。MF遠藤保仁(G大阪)が先発フル出場したフランス戦で国際Aマッチ122試合出場となり、井原正巳と並び史上最多タイとなった。

「毎試合、勝ちたいという思いを持って試合を重ねてきたので、今日、勝って良かったと思う」

 興奮している様子はない。淡々とした中に闘志を秘めている遠藤らしく、まずは「勝ったこと」を喜び、そして続けた。「でもそれは個人のこと。チームには関係ないですから」

 遠藤には普段から口にしていることがある。

「サッカーは一人の力ではやれることが限られている。いろいろな人に支えられてやってきた。僕の力をいうよりは、周りの支えがあったからこそ、ここまで来ている。パフォーマンスを継続させるような工夫も特にしていないんです」

 だから、個人の記録で浮つくようなことはないのだ。

 フランスとの試合は「五分五分でポゼッションしたい」と話していたとおりにはならなかったが、課題と同時に手応えも感じている。

「最後は勝ったけど、カウンター以外で完璧に崩せたのはほとんどなかった。でも、気持ちがあれば成長していける。次は今日よりも苦しむと思う。親善試合という気持ちではやらない」

 歴代単独トップの123試合目となるブラジル戦でも、遠藤は勝利にこだわって戦う。

(取材・文 矢内由美子)

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