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采配ズバリのザック、勝因は「最後まで信じ切ったこと」

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[11.14 W杯アジア最終予選 オマーン1-2日本 マスカット]

 酷暑の敵地で勝ち点3をつかみ、5大会連続のW杯出場に王手をかけた。1-1で迎えた後半44分に奪った決勝点。勝因を聞かれたアルベルト・ザッケローニ監督は「最後まで信じ切ったこと」と満足げに振り返った。

「普段の日本より動きが足りなかった。その要因は気候。暑い中での試合が動きを制限させた。もう一つの要因はオマーンがいいバランスで選手を配置し、いい戦いをしてきたこと」

 気温30度を超える中、現地時間午後3時半にキックオフを迎えた。ほぼ満員のスタンドは日本がボールを持つたびにブーイングを浴びせ、オマーンの選手を後押しした。それでも前半20分にFW清武弘嗣のゴールで先制。後半32分に直接FKを決められ、1-1の同点に追いつかれたが、同44分、FW岡崎慎司が劇的な決勝点を奪った。

「後半は涼しくなって、動きが改善された。FKからの失点がなければ、1-0で終わっていた内容だった」。後半19分、DF酒井高徳を左SBに投入し、DF長友佑都が左サイドハーフにポジションを上げた。

「うちの左サイドで長友と酒井高徳のコンビネーションでうまく打開できるのではないかと思った」

 後半39分にはMF細貝萌がボランチに入り、MF遠藤保仁がトップ下へ。酒井高、遠藤が絡んでの決勝点は、守備重視にも見えた指揮官の采配が結果的に功を奏した形だ。

 これで5大会連続のW杯出場に王手。来年3月26日、敵地でのヨルダン戦に勝てば、2試合を残してブラジルW杯への出場権を獲得する。

(取材・文 西山紘平)
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