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決勝点演出の酒井高、シュツットガルトラインでの得点に「良かった」

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[11.14 W杯アジア最終予選 オマーン1-2日本 マスカット]

 DF内田篤人の負傷で追加招集されたDF酒井高徳(シュツットガルト)が、国際Aマッチ出場2試合目で大きな仕事をやってのけた。

 1-0とリードしていた後半19分、FW前田遼一と交代してピッチに入ると、左SBで先発していたDF長友佑都が2列目に上がり、酒井高が長友の位置に入った。

「前半から相手が引いていたので、難しいなと思いながら試合を見ていましたが、僕が入ったときは相手が間延びしていたので、ボールを持ったら前に行こうと思っていました」

 そして迎えた後半44分。左サイドをオーバーラップしてボールを受け、左足でクロスを上げた。遠藤がワンタッチで落としてシュツットガルトの“先輩”、FW岡崎慎司がゴール。「シュツットガルトより先に日本代表で決定機を演出できて良かったです。その前に自分が高い位置まで行って上げられなかったところがあったので、(長友)佑都さんの前半のアシストのように仕掛けるところは仕掛けたほうがいいと思っていました」と胸を張った。

 チームでは右サイドで出ているがこの日は左サイド。「そんなにイメージの違いはなかった」と振り返ったように、決勝ゴールのお膳立てはいかにもスムーズな動きからのものだった。それでも、「駒野さんを見ていると(左右)遜色なくやっているので、見習いたい」と、代表に来てさらに意欲をかき立てられている様子だ。

 ドイツメディアからは「ドイツ代表に高徳を」と“ラブコール”を受けていた酒井高。ザックジャパン定着へ大きな一歩を踏み出すオマーン戦だった。

(取材・文 矢内由美子)
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