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岡崎2発に本田もゴール!!ザックジャパンが2013年初陣で3発快勝

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[2.6 キリンチャレンジ杯 日本3-0ラトビア ホームズ]

 日本代表は6日、キリンチャレンジ杯でラトビア代表と対戦し、3-0で快勝した。ザックジャパンの2013年初陣は、2年半ぶりに1トップで先発したFW岡崎慎司が前半41分に先制点。後半15分、FW本田圭佑が追加点を決めると、同16分には岡崎が自身2点目となるゴールを奪い、3得点の快勝で2013年のスタートを切った。

 風邪のため出場が危ぶまれていたDF内田篤人もスタメンに名を連ね、史上最多10人の海外組が同時先発した一戦。ボランチでは9試合連続先発中だったMF遠藤保仁がベンチスタートとなり、MF細貝萌が昨年5月23日のアゼルバイジャン戦以来、10試合ぶりに先発した。アゼルバイジャン戦はACL出場のため招集されなかった遠藤がベンチで試合を迎えたのは11年11月15日に平壌で行われたW杯アジア3次予選・北朝鮮戦以来となった。
 攻撃陣は岡崎、本田、FW香川真司、FW清武弘嗣の4人。岡崎が1トップを務め、2列目は右から清武、本田、香川と並んだ。岡崎が代表戦で1トップで先発するのは、南アフリカW杯直前に行われた10年6月4日のコートジボワール戦以来、約2年半ぶりとなった。
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 ラトビアのCB2人は186cmのDFイバノフスと191cmのDFゴルクシュス。長身選手が守りを固める相手ディフェンスに対し、日本は攻めあぐねる展開となった。前半15分、清武が粘って獲得したFK。右45度の絶好の位置だったが、本田のキックは壁を直撃する。同18分には清武が右サイドを駆け上がり、グラウンダーのクロス。フリーでゴール前に走り込んだ香川が右足で合わせたが、シュートは大きくゴール上に外れた。

 ロングボールをシンプルに放り込んでくるラトビアの攻撃に対し、日本の最終ラインは体を張って跳ね返す。前半22分にはロングボールを岡崎が頭で落とし、MF長谷部誠がPA外から右足ダイレクトボレーで狙ったが、大きく枠を外れ、同24分、本田の左足ミドルもGKの正面を突いた。

 徐々にリズムよく攻撃を仕掛けていく日本。前半31分、DF長友佑都が左サイドから仕掛け、ピンポイントのクロスに岡崎がヘディングで合わせる。決定的な場面だったが、シュートはGKがキャッチ。同33分には長友と香川のパス交換で左サイドを崩し、香川のスルーパスに清武が抜け出したが、惜しくもオフサイドの判定だった。

 ゴールの匂いが漂い出した前半41分、待望の先制点が生まれる。PA内で細かくつなぎ、長谷部からパスを受けた内田が右足でシュート。これに岡崎が体を投げ出しながらスライディングで角度を変え、左ポストを弾いたボールはそのままゴールマウスに吸い込まれた。ザックジャパンの2013年初ゴールを記録した岡崎はこれで国際Aマッチ通算30点目。地元・兵庫で決めた節目の一発で日本がリードを奪い、前半を折り返した。

 日本は後半開始から2人を交代。細貝、清武に代えて遠藤、FW前田遼一を投入し、岡崎が右サイドに回った。1点リードにも果敢に追加点を狙う日本は後半4分、香川の左クロスに前田がヘディングで合わせるが、惜しくも左ポストを直撃。同5分には本田からパスを受けた香川がドリブルからシュートまで持ち込むが、DFのブロックに阻まれる。さらに同7分、前田が右サイドに展開し、内田の低いクロスに本田が滑り込む。しかし、左足のシュートはミートし切れず、GKにキャッチされた。

 立て続けにチャンスをつくる日本は連続ゴールでラトビアを突き放す。後半15分、自陣で遠藤からパスを受けた本田が左サイドに香川に大きなサイドチェンジ。本田は一気にゴール前へ駆け上がり、ドリブルで突っかけた香川の折り返しに左足ダイレクトで合わせた。ループ気味にGKの頭上を狙ったシュートが鮮やかにゴールネットを揺らし、2-0。1分後の16分には前田からの横パスを香川がワンタッチで絶妙なスルーパスを通し、ゴール前に抜け出した岡崎がGKもかわして左足で無人のゴールに流し込んだ。

 岡崎の国際Aマッチ31点目で3-0とリードを広げた日本は後半17分、内田に代えてDF酒井高徳、本田に代えてMF乾貴士をピッチに送る。乾は左サイドに入り、香川がトップ下にポジションを移した。同21分にはDF今野泰幸に代わってDF伊野波雅彦を投入。その後も後半25分に前田の左クロスに岡崎が頭で合わせ、27分には長友が右足ミドルを狙う。32分にも香川とのワンツーから乾がシュート。最後まで攻撃の姿勢を貫いた。

 後半36分にはA代表初選出のFW大津祐樹が岡崎に代わってピッチに入る。国際Aマッチデビューとなった大津はそのまま2列目の右サイドでプレー。同38分には右サイドのゴールライン際で粘ってCKを獲得した。結局、4点目こそ奪えなかったが、守備陣も最後まで集中力を切らさず、相手の反撃をシャットアウト。そのまま3-0でタイムアップを迎え、2013年初陣を完封勝利で飾った。

(取材・文 西山紘平)

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