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先発デビューで2アシストも…豊田「あとはゴールだった」

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[7.25 東アジア杯 日本3-2オーストラリア 華城]

 思わず苦笑いを浮かべた。国際Aマッチ初先発で代表デビューを飾ったFW豊田陽平(鳥栖)は1トップの位置に入り、持ち前の高さを発揮。トップ下のFW大迫勇也(鹿島)とも好連係を見せ、大迫の2ゴールをアシストした。しかし、自らのゴールはなし。チャンスはあっただけに、そこだけが悔やまれた。

「今まで準備してきたことを何とか結果として出したかった。得点というのは感覚的なところで、悪くはなかったんだけど、数cm、数mmのところであと少し我慢できなかった。自分の中で整理できている部分と、これから整理したい部分がある。得点を取れる場所にポジションを取るのが自分の長所。察知するという意味ではしっかりポジションを取れていた。最後のタッチは感覚的なところなので……」

 前半37分、FW山田大記(磐田)の左クロスからフリーとなり、完璧なタイミングでヘディングシュートを放ったが、GKの正面を突いた。後半31分にも山田の左クロスがDFを越えてきたところに待ち構え、頭で合わせた。しかし、これも枠を捉え切れず。2アシストしたとはいえ、FWとして、1トップとして、ノーゴールという結果に満足するわけにはいかなかった。

「タイミングで相手に先にポジションを取られたシーンもあったけど、自分の間合いで受けられたときはしっかりできたし、少し自信になった。ハイボールに関しては十分にやれるなと」。アジア屈指の体格を誇るオーストラリア守備陣にも当たり負けず、的確なポストプレーで攻撃の起点となった。

『高さ』という武器を十二分に発揮したデビュー戦。「これがラストチャンスだと思って、しっかり勝負しないといけないと思って臨んだ。それがいい方向に進んだと思う。あとはゴールだった」。手応えをつかみながら、最後まで喜び切れなかった豊田。初ゴールは次の韓国戦までお預けだ。

(取材・文 西山紘平)

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