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西川「課題がハッキリしたことが良かった」

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[7.28 東アジア杯 日本2-1韓国 蚕室]

 初戦の中国戦でPKによる2失点を含む3失点、この日の韓国戦で1失点。2試合でゴールマウスを守ったGK西川周作(広島)は、「手応えも感じつつ、課題も見えた大会でした」と自身のプレーを総括した。

  計4失点は少ないとは言いがたいが、自身のミスによる失点はなく、この日も韓国のCK12本への対応も含めて安定していた印象。「CKでは危なかったのが一本あった(後半48分、西川のパンチングが後ろにそれてしまい、最後に豊田陽平がクリア)けど、自分のところで取れるボールは全部行こうと思っていました。そこはできたと思います。あとは、セットプレーになっても楽しもうと、余裕を持ってやろうと思ったのでそれは良かった」と、充実感も覗かせる。

 終了間際にはスペースに走ったDF駒野友一(磐田)に素早いキックでボールを出し、FW原口元気(浦和)を経由して最後はFW柿谷曜一朗(C大阪)の決勝点へとつながった。

「あれで得点が生まれたのはすごく良かったし、前半からそういう狙いをもっとできれば良かったけど、押し込まれていたのでロングボールでひっくり返すというイメージでやっていた。うまく使い分けてやっていけたと思います」と、得意のキックでのゴール演出に胸を張る。

 ザッケローニ監督によれば、GKに誰を起用するかは迷った様子だ。「残念なのは林(卓人)を使えなかったこと。できれば全員使いたかったが、やはり西川が2試合やるべきと思って決断した」というコメントからは、このところ失点の多いGK川島永嗣が不在のこのタイミングで西川を試したかったとの思惑が見える。

 「課題は最後のところでしっかり試合を締めること。しっかりキャッチして終わらせるというのが今後の課題。次につなげていければいいと思う」。そう言って前を向いた。

(取材・文 矢内由美子)

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