[9.6 キリンチャレンジ杯 日本3-0グアテマラ 長居]

　2日に代表合宿が始まってから、報道陣に対してほとんど無言を貫いてきたMF本田圭佑(CSKAモスクワ)が試合後のミックスゾーンで今合宿初めて立ち止まり、長く閉ざしてきた口を開いた。

　試合内容についてはFW柿谷曜一朗(C大阪)を絶賛する言葉が続いたが、今月2日に閉じた今夏の移籍市場でミラン移籍がかなわなかったことに関しても、初めて言及した。

「ポジティブに捉えている。これまで何も物事が簡単にうまくいったことがないので。今回の出来事も自分の人生において氷山の一角だと思う。ネガティブに考えてもしょうがないし、死ぬわけじゃないし、そのへんは楽観的に」

　CSKAモスクワとの契約は年内で満了する。来年1月に再び開く移籍市場で今度こそビッグクラブへ……。今回の移籍消滅が結果としてプラスに転じるように、本田は前だけを見続ける。

(取材・文　西山紘平)