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日本vsグアテマラ 試合後のザッケローニ監督会見要旨

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[9.6 キリンチャレンジ杯 日本3-0グアテマラ 長居]

 日本代表は6日、キリンチャレンジ杯でグアテマラ代表と対戦し、3-0で快勝した。後半開始から出場したMF本田圭佑が後半5分に先制点。同24分、途中出場のFW工藤壮人が追加点を挙げると、同31分にはMF遠藤保仁の直接FKが壁に当たって入るラッキーゴールで突き放した。

以下、試合後のザッケローニ監督会見要旨

アルベルト・ザッケローニ監督
―本田と柿谷を後半開始から入れたのは予定どおりだったか?
「試合前から交代のプランがあった。今日のカードはすべて試合前の計画どおりに実行したもの。香川と長谷部はこれまで(所属チームで)あまり試合に出ていなかったので、90分間近く試合をさせたかった。清武は45分見たかったし、青山と工藤は試合の中で見てみたいと思っていた。柿谷と大迫も45分ずつ見たかった。本田は2試合とも90分間やらせたくなかった。試合に多く出ていることもあり、1試合45分にとどめようと思っていた。DFでは森重と(酒井)高徳、西川を見たかった」

―3-4-3も試したが、一番手応えを感じたのは?
「今日の試合で気に入ったのはチームスピリットの部分。選手はサッカーを楽しんでいた。たくさんのチャンスをつくったが、ゴール前の決定力が欠けていた。これまで少ないチャンスで決めるチームを見てきたが、我々は違って、ゴールを決めるためにはできるだけ多くのチャンスをつくらないといけない。守備の課題を修正する考えはあったが、ゴール前の決定力は今後の課題としてあると思う。他に良かったのはチームとしてプレッシングができていたこと。特に中盤のラインがアグレッシブに行ってくれた。相手はMFを5枚並べて数的優位をつくろうとしていたが、真ん中でよくボールを奪ってくれた。DFラインも高く設定できたし、攻撃も中から外からバリエーションをつくって攻めることができた。ただ、最後の部分が残念だった」

―守備面については?
「守備ではDFラインと中盤のラインの距離感を縮めてほしいと話していた。それができていたので、相手はボックスに入ることがほとんどできなかった。パート間の距離だけでなく、選手個々の距離感も大切にしてほしいと話していた。縦だけではなく、横の距離感も大切にしてほしいと。チームとして特にリクエストしたのが、楽しみながらプレーしないといけないということ。そのためにも前線からしっかり守備のタスクをしてほしいという話はした。前線の選手には、ずっと相手を追いかけ回すのではなく、適正なタイミングとポジションでアプローチしてほしいと言った。相手のビルドアップに対してきちんとアプローチがかからないと、中盤とDFのラインが苦労する。そこはチーム全体でよくできていたと思う。前でしっかりおさまり、止めてくれたことで、グアテマラは我々の深いところまで入ってこれなかった。グアテマラはFIFAランキングで格下だが、継続して格上相手にもできることを期待している」

―-香川がすべてオーガナイズするより、限定的な役割を与えたほうが生きるのでは?
「サッカーはチームスポーツの中に個の局面がある。すべての選手がチームのためにプラスになる働きをすることは大切だが、時に個の局面も出てくるので、そこで自分の能力を出してほしいと思っている。今の質問に関して言えば、両方ができればいいと思う」

―攻守のバランスについては? また、大迫と柿谷の評価は?
「攻守のバランスはよく保たれていた。それは前線の選手がしっかり守備をこなし、DFがアグレッシブにいけていたからだと思う。そういう周りの仕事があると、遠藤と長谷部も通常より少ない範囲をカバーすればいい。大迫はフィジカルがあり、ミドルシュートを打てる。PAでも存在感を発揮していたし、持久力があるので守備面でもチームのためによく走ってくれた。45分限定だったのは(柿谷と)両方を見たかったからだ。柿谷は意外性のある動きができる。動きがいいときは相手のDFラインの裏のスペースにギリギリのタイミングで飛び出せるが、今日のようにスペースがないときは(ボールを)もらいに来ることで相手のCBを引き付け、スペースをつくる動きができる」

―前半は香川、後半は本田がトップ下だったが、本田が入った後半のほうが攻撃の流れが良かったが?
「本田にはそれだけでなく、ミドルシュートを狙ってほしいし、アシストでの貢献も期待している。香川にも同様に言えることで、チャンスには絡んでいたと思う。後半に流れが良くなったと言ったが、良かったのはチャンスを決め切ったところだと思う」

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