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オランダ戦に続く立ち上がりの失点、麻也「本大会では…」

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[11.19 国際親善試合 日本3-2ベルギー ブリュッセル]

 手応えと課題、両方があった。16日のオランダ戦(2-2)から最終ライン4人のうち3人が入れ替わる中、DF吉田麻也(サウサンプトン)は2試合連続のフル出場。「2失点したけど、こういう強豪に勝つことが大事。アウェーで勝てたのは大きい」。後半33分にはFWイェーレ・フォッセンのシュートに対して体を投げ出してブロックするなど、体を張ったディフェンスで勝利に貢献した。

 オランダ戦はDF今野泰幸とのコンビだったが、この日はDF森重真人とCBを組んだ。それでも「オランダ戦もそうだけど、ラインコントロールは良くなってきている」と話す。最終ラインを高く保ち、何度もオフサイドを取るなどコンパクトに守れたのは、前線からの守備が利いていたことも関係している。「(前線からの守備は)コンフェデ、ウルグアイ戦が終わってから意識してやってくれるようになって、それが形になってきている」。チーム全体の組織的な守備は確実に良くなってきているとの実感がある。

 一方で、オランダ戦もベルギー戦も結果として2失点している。「できた部分とできなかった部分と、まちまちかな」。オランダ戦は前半13分、この日も前半15分に失点。いずれもミスから先制点を許し、3-1の後半34分にはCKから失点した。

「セットプレーでまたやられたし、自分たちのミスから失点した。立ち上がりの失点は、本大会ではプレッシャーのかかり方も違う。そこは今日の課題だと思っていたけど、また失点してしまった」。オランダ戦は2点差を追いつき、この日は3ゴールを奪って逆転した。結果的に負けなかったとはいえ、立ち上がりの“失点癖”はセットプレーの守備とともにチームにとって明確な課題となった。

(取材・文 西山紘平)

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