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PK戦でブッフォンが3本セーブ!!イタリアが死闘制し3位

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[6.30 コンフェデレーションズ杯3位決定戦 ウルグアイ2-2(PK2-3)イタリア サルバドル]

 コンフェデレーションズ杯は6月30日、最終日を迎え、ウルグアイ対イタリアの3位決定戦を行った。2-2のまま延長戦でも決着の付かなかった一戦は、イタリアがPK戦を3-2で制し、3位の座を勝ち取った。

 ともに準決勝の激闘を戦い迎えた3位決定戦。ウルグアイは中3日、イタリアは中2日でこの日を迎えた。

 先発メンバー1人を入れ替えただけのウルグアイに対し、満身創痍のイタリアは準決勝スペイン戦から先発5人を変更。右ふくらはぎに違和感を残すMFアンドレア・ピルロがベンチスタートとなる中、FWステファン・エル・シャーラウィが今大会初先発を果たすなど、フレッシュなメンバーでこの一戦に臨んだ。

 前半、先制したのはイタリアだった。24分、右サイドからのFKを獲得したイタリアはMFアレッサンドロ・ディアマンティがゴール方向に蹴り入れる。ゴール方向へ向かったボールはポストを直撃するが、GKフェルナンド・ムスレラの背中に当たって再びゴール方向に。最後はDFダビデ・アストーリが押し込む。当初記録上は、GKの背中に当たってそのままゴールラインを割ったと判断され、ディアマンティのゴールとなったが、今大会で導入されている「ゴールラインテクノロジー」によって判定され、アストーリのゴールに変更された。

 先行を許したウルグアイだが、強力な攻撃陣が徐々に機能し始める。しかし、前半32分のFWディエゴ・フォルランのFKをFWエディンソン・カバーニが頭で合わせた場面はオフサイド。同37分にはPA内でボールを受けたDFマキシミリアーノ・ペレイラが振る向きざま右足を振り抜くが、コースを突いたシュートもGKジャンルイジ・ブッフォンに弾き出された。1点を先行したことでやや守勢に回ったイタリアを突く形で攻撃を仕掛けたウルグアイだったが、前半は1点ビハインドで折り返すことになった。

 しかし後半13分、ついにウルグアイが試合を振り出しに戻す。ピッチ中央でボールをカットしたMFワルテル・ガルガノがドリブルでゴール前まで駆け上がり前線にスルーパス。FWルイス・スアレスと左サイドから走り込んだカバーニが重なりかけるが、カバーニが落ち着いて右足で流し込み、同点弾を奪った。

 同点となり苦しくなったのはイタリア。運動量も落ち始め、ウルグアイの早い攻撃に苦しむ展開が続く。しかし22分のフォルランが放ったシュートはブッフォンがセーブ。跳ね返りもビッグセーブで弾き出すなど、気迫の守りでゴールを割らせない。

 すると押されていたイタリアにチャンスが転がり込む。エル・シャーラウィの突破からゴール前でFKを獲得すると、ディアマンティが直接ゴールを狙う。ウルグアイの作り出した壁の上を越えたボールは防ぎにいったGKの指先をすり抜け、ゴールネットを揺らした。我慢の続いていたイタリアが勝ち越しに成功した。

 だが熱戦はまだ終わらない。後半33分、ゴール前でFKを獲得したウルグアイはカバーニがコースを狙ったシュートで直接ゴールを狙う。ブッフォンの指先をかすめるも、そのままゴールイン。お返しとばかりのFKで再びウルグアイが同点に追いついた。

 白熱の一戦は2-2のまま延長戦に突入。疲労がピークに達する中、踏ん張りを見せた両チーム。延長後半5分にイタリアはMFリカルド・モントリーボがこの日2枚目のイエローカードを受けて退場となったが、10人で最後まで守り抜いた。勝敗の行方はPK戦にゆだねられた。

 PK戦はウルグアイ1人目のフォルランのPKをブッフォンがストップ。後攻のイタリアも3人目のDFマッティア・デ・シリオがセーブに遭う。しかしウルグアイ4人目のDFマルティン・カセレス、5人目のガルガノのPKをブッフォンがストップし、イタリアが3位の座を射止めた。


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