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柏が敵地で3発勝利、G大阪はレアンドロ復帰も公式戦4連敗…

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[7.25 ナビスコ杯準々決勝第1戦 G大阪1-3柏 万博]

 ナビスコ杯の準々決勝・第1戦が25日に各地で行われた。柏レイソルは敵地でガンバ大阪と対戦し、3-1で勝利した。後半2分にFW工藤壮人が先制点を奪うとMFレアンドロ・ドミンゲスが追加点。セットプレーからDF丹羽大輝に1点を返されるも、終了間際にはレアンドロがこの日2点目。アウェーゴール3発を奪い逃げ切った。第2戦は8月8日に行われる。一方のG大阪は公式戦4連敗で5戦勝ちなし(1分4敗)となってしまった。

 リーグ戦3連敗中で守備陣に故障者が続出しているG大阪は、3-4-2-1システムを採用。DFラインは右から金正也、丹羽大輝、今野泰幸が務めた。DF藤春廣輝は左SHで先発した。また、アルサッドから期限付き移籍で3年ぶりのG大阪復帰を果たしたFWレアンドロが満を持してのメンバー入り。ベンチスタートとなった。
 対する柏はMFジョルジ・ワグネルが出場停止。MF水野晃樹が先発出場を果たした。

 立ち上がり、柏がセットプレーからチャンスを演出。左サイドスローインから素早いリスタート。最後はファーサイドの水野がシュートを狙うも枠を外れた。G大阪は前半13分に縦への速い攻撃で決定機をつくり出す。MF倉田秋のスルーパスから抜け出したFWパウリーニョがシュートを打つも枠を捉えることはできなかった。

 その後もスコアは動かない。柏は水野の左CKから、GK藤ヶ谷陽介の後ろへ回ったDF橋本和がヘディングシュート。わずかにポスト右へ外れた。後半41分には左サイドから仕掛けた橋本がクロスを上げる。最後はこぼれに詰めたMFレアンドロ・ドミンゲスがシュートを打つも枠外。0-0で前半を折り返した。

 後半もじりじりとした展開が続くかと思われたが、柏が一瞬の隙を突いて、先制に成功する。後半2分、右サイドでパスを受けたDF那須大亮がワンタッチで前線へパス。抜け出したレアンドロがゴールライン際からクロスを入れる。ニアサイド目がけて走り込んできたFW工藤壮人がヒールで流し込み、先制点。柏が1-0とリードを奪った。

 アウェーゴールを献上し、流れを変えたいG大阪は後半14分に2枚の交代カードを切る。パウリーニョとFW佐藤晃大に代えて、FWレアンドロとMF阿部浩之を投入。レアンドロが3年ぶりにG大阪へ帰ってきた。同16分にはドリブルで駆け上がったレアンドロがPA手前で倒され、FKを獲得。距離のある位置からMF遠藤保仁が直接狙うも、クロスバー上方へ外れていった。同21分にはレアンドロがPA左へ切れ込み、自らシュート。GK菅野孝憲に止められた。

 それでも、なんとか追いつこうと奮闘をみせる。阿部のパスに抜け出た藤春が左サイドゴールライン際からマイナスの折り返し。走り込んだ倉田がシュートを打とうとするも、MF大谷秀和にクリアされた。徐々に攻勢を増すものの得点にはつながらない。後半29分には柏が選手交代。水野に代わって、FW田中順也を投入し、1トップから2トップへ布陣を変更する。これに対して、G大阪は直後の30分に最後の交代。倉田に代え、MF佐々木勇人をピッチへ送る。これに伴い、3バックから4バックへ布陣を変更し、最終ラインは右から武井、金、丹羽、今野が務めた。しかし、この采配が裏目に出てしまう。

 布陣を変更し、守備が落ち着かないまま迎えた後半31分。田中とのパス交換からレアンドロ・ドミンゲスが右サイドから中央へドリブルで切れ込んだ。丹羽、MF明神智和を突き放すと、PA手前から左足でミドルシュート。GKの前でワンバウンドしたボールはゴールを揺らした。柏が2-0と差を広げた。

 後半38分にはG大阪も意地をみせる。遠藤の左CKからGK菅野の背中へ回った丹羽が頭で叩き込む。1-2と1点差に詰め寄った。その後もレアンドロが必死に仕掛けるも、シュートは枠外。同点弾は生まれない。すると柏がとどめを刺した。ロスタイム5分、カウンターから最後はゴール正面のレアンドロ・ドミンゲスが冷静にシュートを決め、3-1と試合を決定づけた。そのまま試合は終了。柏が敵地で3得点を奪っての勝利を飾った。

 試合後、先制点を決めた工藤は「アウェーで勝利できたことが一番。敵地で3得点なので。次の試合に非常に有利な形で臨めるのがよかった」とコメント。次戦へ向けては「ホームで戦えることが大きい。もちろん勝ちにいきますし、この結果を大事にしたい」とホームで行われる第2戦へ向けて意気込んだ。


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