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連覇狙う鹿島が岩政、興梠ゴールでC大阪に先勝

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[7.25 ナビスコ杯準々決勝第1戦 鹿島2-1C大阪 カシマ]

 ナビスコ杯は25日、準々決勝第1戦4試合を行い、茨城県立カシマサッカースタジアムでは2連覇を狙う鹿島アントラーズセレッソ大阪が対戦。DF岩政大樹とFW興梠慎三のゴールで鹿島が2-1で先勝した。第2戦は8月8日、C大阪のホーム、大阪長居スタジアムで行われる。

 14日のJ1第18節で戦ったばかりの両チーム。その一戦を1-0で制している鹿島が再び勝利し、準決勝へ前進した。鹿島、C大阪ともに4-4-2システム。鹿島はFW大迫勇也と興梠が2トップを組み、ロンドン五輪によって両ボランチ不在のC大阪はMF横山知伸とMF黒木聖仁のコンビが代役を務めた。

 立ち上がりはホームの鹿島がラッシュ。まずは1分、左SB新井場徹の右足アウトサイドのラストパスから決定機が生まれ、6分にも新井場のドリブルシュートがゴールを脅かす。C大阪は10分にFW柿谷曜一朗がペナルティーアークでFKを獲得。これをMFブランキーニョが右足で狙ったが、シュートは壁に阻まれた。

 鹿島は13分にも左中間でボールを持った興梠のスイッチから縦を突いた大迫が左足を振りぬき、直後の左CKでは岩政がクロスバー直撃のヘディングシュート。そして流れのいい時間帯が続いていた鹿島が22分、25分に連続ゴールを奪う。

 まずは22分、MF小笠原満男が左サイド後方から放ったFKに対し、ゾーンで守るC大阪の背後へフリーで飛び出した岩政が頭で先制ゴールを押し込んだ。さらに25分にはカウンターからMF遠藤康が相手DFのギャップを突くスルーパス。PAでDFとGKを難なく外した興梠が左足で2点目のゴールを流し込んだ。

 ホームの第1戦で早くも2-0。鹿島は大きなアドバンテージを得たが、不用意な失点でC大阪の追撃を許してしまう。33分、左クロスに対してニアサイドの柿谷をフリーにしてしまい、ヘディングシュートを決められてしまった。

 アウェーゴールを与えてしまった鹿島は前線の動きが少なく楽な戦いではなかったが、それでもC大阪の守備の甘さを突いて決定機をつくり出す。だが、MFドゥトラのヘディングシュートがゴールマウスに弾かれ、中田の決定的な右足シュートがGKキム・ジンヒョンのビッグセーブにあうなど突き放すことができなかった。

 C大阪は前半ロスタイムに個人技でPAを攻略したMF村田和哉の決定的な右足シュートがゴールポストのわずか左へ外れたが、柿谷中心にボールを支配して攻め続ける。だが、後半4分の絶妙なスルーパスや強引にDF間を突破して放った18分の右足シュートと柿谷が攻撃力を発揮するものの、得点につなげることができない。34分には交代出場のMF吉野峻光のサイドチェンジから右中間の村田と柿谷がワンツーで打開。村田が抜け出したが、決定的な一撃はGK曽ヶ端準に阻まれてしまった。

 交代出場で日本デビューを飾ったMFレナトと同じく交代出場のFWジュニーニョ中心にカウンターを徹底する鹿島は、相手のラストパスをディフェンス陣が必死に弾き返す。C大阪は44分のDF丸橋祐介の左足FKがゴール右ポストを直撃。5分が掲示されたロスタイムの終了間際の50分にはスルーパスで抜け出した柿谷が決定的な左足シュートを放つが、ゴールを捉えることができなかった。

 1点のアドバンテージを持ってアウェーに乗り込むことになった鹿島の興梠はヒーローインタビューで「前半に3点4点決めるチャンスがあった。次はしっかりと決めていきたい。きょうアウェーゴールで1点取られましたけれど、引くことなく得点を取って勝ちたいと思います」。また岩政は「勝ったと言っても次に進んだ訳じゃない」と気を引き締めていた。連覇を狙うナビスコ杯。アウェーでも攻めて準決勝へのチケットを勝ち取る。
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