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初戦の優位を生かした浦和、C大阪を抑えて2年ぶりに4強進出

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[6.30 ナビスコ杯準々決勝第2戦 浦和1-1C大阪 埼玉]

 ナビスコカップは30日、準々決勝第2戦を行い、浦和レッズセレッソ大阪と対戦した。敵地で行われた第1戦を2-0で制していた浦和は、前半8分にMF南野拓実に先制点を許す。それでも前半28分にMF梅崎司のゴールで同点に追い付く。後半に入ると、試合開始からハイテンポな試合運びを見せたC大阪は疲労も濃く、浦和が巧みな試合運びを見せた。このまま第2戦は1-1で終了したが、第1戦との合計スコアを3-1とした浦和が、2年ぶりに4強へ進出した。

 浦和は第1戦で2ゴールを挙げたFW興梠慎三がケガのために欠場。MF登録のマルシオ・リシャルデスを1トップに起き、2列目には規律違反のMF原口元気もスタメンに復帰した。対するC大阪はMF枝村匠馬に代えて、南野をスタメンで起用している。

 準決勝に進むためには、3点が必要なC大阪が、良い試合の入りを見せた。前半6分には右サイドでボールをキープしたFWエジノがPA内にクロスを入れる。これをファーサイドで受けたFW柿谷曜一朗が冷静にボールをコントロールし、中央の南野にパス。南野が確実に決めて、C大阪が2試合合計で1点差に詰め寄った。同9分にも左サイドのDF丸橋祐介のクロスを、ゴール前に飛び込んだMFシンプリシオが合わせたが、わずかに届かなかった。

 ようやく浦和も前半28分にボール回しから、PA内の左サイドでボールを受けた梅崎がゴールを狙ったが、惜しくも右へ逸れて行った。C大阪の守備ブロックを崩せなかった浦和だが、前半34分には難局を打開する。守備ブロックの中でMF原口元気がボールを受け、前を向いてから左に展開。このパスを受けた梅崎が一気に縦へ仕掛ける。PA内でMF山口螢をかわした梅崎が放った右足のシュートが、右サイドネットに決まり、同点に追い付いた。

 後半に入り、試合はさらにヒートアップする。両チームの選手が球際で激しくぶつかり合い、主導権を争う。後半14分にはMF柏木陽介のロングボールを、原口がDF山下達也と競り合いながらも、最終ラインの裏で受けてシュートに持ち込んだが、GKキム・ジンヒョンに弾かれた。ここから浦和が試合を優勢に進め、同29分には柏木にも決定機が訪れたが、シュートは右に外れている。

 後半30分にはC大阪が決定機を得る。柿谷のボールキープから、PA内でパスを受けたエジノが得意の左足でシュート。これはGK加藤順大が好セーブ。直後のCKからDF藤本康太がオーバーヘッドでゴールを狙ったが、ボールはクロスバーを越えて行った。

 逆転するためには2ゴールが必要なC大阪だが、最後まで浦和の守備を崩し切れなかった。後半ロスタイムには、エジノがPA外から強引にシュートを狙う。その直後にも途中出場のFW杉本健勇も反転からシュートしたが、ともにGK加藤にキャッチされて万事休す。1-1で試合は終了し、浦和が準決勝に勝ち進んでいる。

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