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[高校MOM130]磐田ユースGK大杉崇仁(3年)_チームの危機に1点も与えず

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.20 Jユースカップ準々決勝 磐田ユース 2-0 柏U-18 長居2]

 ジュビロ磐田ユースGK大杉崇仁が、黄色い大波の前に大きな防波堤として立ちはだかった。押し気味に試合を進めていた磐田だったが34分にMF清水貴文が退場すると、試合の流れは一変し、一気に守勢に回った。だが、守護神は冷静だった。「2-0のあとに1点を返されると、それは非常に危険。なので、絶対に1点もやらない気持ちで戦った」と、2点のリードが一番危ないという、サッカーの怖さを知っているからこそ、彼はより集中力を研ぎ澄まして、ゴールマウスの前に立ち続けた。

 44分、相手のエース山嵜駿の至近距離からの反転シュートを、鋭い反応でセーブ。後半22分にはMF熊谷達也との1対1をスーパーセーブ。さらに27分には山嵜の決定的なヘッドをもセービング。41分にも山嵜の中央からの反転シュートも、インパクトの瞬間にボールをキャッチするという、スーパープレーをやってのけ、見事に完封勝利に貢献した。

「あまり決定的なシーンを止めた印象はありません。ボールが自分からそんなに遠くなかったので、問題なかった」と試合後にさらっと言いのけた大杉だが、これも彼のポジショニングの良さと、研ぎ澄まされた集中力があったからこそ。ああいうシーンで、ボールが彼の近くにあったこと自体が、大杉のファインプレーなのだ。後半41分のプレーで左足を捻挫してしまい、準決勝の出場は微妙だが、彼のこの試合で見せたプレーは、確実にチームに勢いをもたらしたはずだ。

(FBN)

特設:Jユースカップ2009

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