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[高校MOM133]F東京U-18MF三田尚央(3年)_時折見せる“ストライカーの顔”

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.23 Jユースカップ準決勝 F東京U-18 5-1 G大阪ユース 長居]

 本来はFWだが、この大会では右サイドのチャンスメーカーとして、三田尚央(3年)はF東京U-18にとって欠かせない存在になっている。

 今年は怪我に苦しんだ1年だった。要所で怪我をしては、チームを離脱。一時期は「足が曲がらなくて、サッカーが本当に出来るのかな」と不安に直面した時期もあった。しかし、三田は復帰を信じて、筋力トレーニングに没頭。復帰後、その努力が結実し、「体の入れ方も分かるようになって、バランスがよくなった。この大会は調子が良くて充実しています」と最高のコンディションでプレーできている。

 サイドハーフになったことで、「得点よりもアシストの方をより意識するようになった」と語るが、時々三田のストライカーとしての本能が目覚めるときがある。この試合の4点目などはその典型だった。右CKの際、三田はゴールを狙えるポジショニングを取り、阿部巧のキックがGKにパンチングされた瞬間、彼の本能はすぐに落下地点に先回りしていた。胸に吸い込まれるように跳ね返りのボールが飛んでいくと、胸でワントラップした次の瞬間、ボールの落ち際を強烈に右足で叩く。うねりを挙げた弾丸ライナーは、ゴールに突き刺さった。

 圧巻のゴールで、『ストライカー・三田』をしっかりとアピール。決勝もどこかで『ストライカー・三田』が顔を出すはず。広島ユースは三田の一瞬の覚醒に気をつけなければならないだろう。

※写真は決勝T2回戦のもの
(FBN)

特設:Jユースカップ2009

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