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[高校MOM197]東福岡GK楠本祐規(1年)_因縁の相手を完封

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.12 高校九州新人大会予選リーグ第3ブロック 東福岡 0-0 ルーテル学院 宮崎総合]

 今年の東福岡(福岡)には185cmの大型GK中山開帆という全国屈指の2年生GKがいる。しかし、この日、ゴールマウスの前に立っていたのは1年生GK楠本祐規だった。中山の怪我ではないかと、森重潤也監督に聞いてみると、「中山はいるよ。でも今回は楠本を使った。彼はルーテル学院中出身なんだよ。意地を見せてもらえると思ってね」という答えが返ってきた。

 ルーテル学院中から東福岡にやってきた楠本にとって、当時の先輩、同級生が多くいるルーテル学院はまさに因縁のチームであり、絶対に負けたくない相手。この気迫を買って、森重監督は彼を先発に抜擢した。すると28分には2度の1対1を、いずれも身体を投げ出した気迫のプレーでストップ。「あそこで楠本が止めてくれなかったら、引き分けも無かったかもしれない」と森重監督も賞賛したように、指揮官の期待に見事に応えて見せた。

 だが、楠本の本当の戦いはこれから。1つ上の先輩GKとの熾烈なポジション争いが待っている。この試合のような気迫溢れるプレーを、どの試合でも見せることが出来れば、定位置確保も十分可能なだけに、彼の更なる奮起に期待したい。

(取材・文 安藤隆人)

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