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[高校MOM200]東海大五FW渡邊涼太(2年)_164cmFWが大きな武器に

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.13 高校九州新人大会予選リーグ第2ブロック 東海大五 1-0 中津工・東]

 伝統ともいえる「繋ぐサッカー」を実践し続ける東海大五(福岡)にとって、FW渡邊涼太(2年)の存在は大きな武器になっている。「繋ぐサッカーはずっと変わらないけど、パス一辺倒では相手にとって怖くない。つなぎの中にもドリブル突破があってこそ、より怖い」と大丸忠監督が語ったように、3トップの左に位置する渡邊の切れ味鋭いドリブルは、チームに欠かせない大きなアクセントとなっている。

 とにかくボールを持ったら早い。164cmと小柄な彼は、重心が低く、高いアジリティーを生かした躍動感溢れるドリブル、そして柔らかい足首を生かした速いテンポのパス出しなど、単調になりがちな攻撃にリズムの変化を与える。この試合でも積極果敢にドリブルからのカットインを見せた。7分にはDF3人を手玉にとって、決勝点を導いたPKを獲得した。その後も攻めあぐねるチームの中で、渡邊は一人気を吐いた。

「彼のカットインは本当に面白い」(大丸監督)。今年の東海大五は仕上がりが早く、大丸監督も手ごたえを感じているチームとなっている。その手ごたえを生みだす、一つの要素が渡邊の存在であると言っても過言ではないだろう。

(取材・文 安藤隆人)

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