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[高校MOM202]鹿児島城西GK内野卓弥(2年)_“神懸りの”ビッグセーブ連発

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.14 高校九州新人大会準決勝 鹿児島城西 0-0(PK7-6)鵬翔]

 鹿児島城西GK内野卓弥(2年)はまさに“神懸かっていた”。今大会、どちらかというと不安定さが顔を出していた彼だったが、この日は違った。13分に鵬翔FW松村和希(2年)との1対1を体を張ってブロックしてから、内野は「はまった」。
 22分にはDF濱岡晃雄(2年)のヘッドに鋭く反応してはじき出すと、39分にはMF白坂拓也(2年)の至近距離からの強烈なシュートをブロックした。クロスに対しての処理も安定感抜群。圧巻は後半26分の場面だ。右サイドからDF永澤亮太(2年)がシュート性のクロスを放つ。ボールは物凄い勢いで、ゴール左上隅に襲い掛かったが、内野は腕を目一杯伸ばして、非常に難しいコースのボールを見事にバーの上にはじき出した。

 PK戦でも彼の勢いは止まらなかった。味方が止められた直後の鵬翔5人目のキックを、ドンピシャの反応でストップ。これが決まっていたら、その瞬間に勝負は決していただけに、起死回生のビッグセーブとなった。そして8人目のキッカーの放ったシュートもブロックした瞬間、鹿児島城西の決勝進出が決まった。

「今日の内野はすべてにおいてよかった。一瞬(GKを)代えようかとおもったけど、代えなくてよかった」と小久保悟監督が語ったように、これまでの不安を払拭する活躍ぶりは見事の一言。鹿児島城西の守護神としてより存在感を放つために、内野にとってこの試合が一つの大きなきっかけとなるかもしれない。

(取材・文 安藤隆人)

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