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[大学MOM55]関西B・FW棚橋雄介(阪南大3年)_あきらめないチームの象徴

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[大学サッカーマン・オブ・ザ・マッチ]
[3.7 デンソーカップチャレンジ3位・4位決定戦 関西A 3-4 関西B]

 関西大学選抜BのFW棚橋雄介(阪南大3年=東福岡高)は、今大会を通じて決して好調というわけではなかった。「もっとボールを持って、前を向かなければならない場所で蹴り合いになってしまうこともあった。もう少し落ち着いてプレーできれば」。関西Aを下して3位となったあとも、そんな言葉が口をついて出た。

 それでも、関西対決となった3位決定戦では得意のドリブルをいかんなく発揮。「関西Aのセンターバック2枚は強いが、裏は十分つける。後半、攻め込まれる時間帯もあったが、一発で流れを変えられると思っていた」と、“よく知る相手”ならではの戦略がずばり的中。関西Aに傾いていた流れを引き寄せる2点目を奪っただけではなく、何度となく関西Bの攻撃の起点としてチャンスを作った。90分を通じて“あきらめない関西B”の象徴といえる働きを貫いたといえるだろう。

 だがこの結果を満足かと問われれば、即座に否定。チームは結果を残せたが「個人的には結果を出せていない。もっと点を取らないと」。デンソーチャレンジという、ある意味“選抜のお祭り”は終わった。その視線は、すでに1ヵ月後に始まる関西リーグの方向を向いている。

(取材・文 飯嶋玲子)

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