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「Y☆voice_1」横浜FMユースFW小野裕二「どの相手でも抜いて、得点できるように」

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 大学サッカー界の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く連載「College star voice」に続き、高校年代版の新連載「Youth star voice」がスタート。第1回は昨年の全日本ユース(U-18)選手権優勝の横浜F・マリノスユースのエースストライカーで09年U-18日本代表候補のFW小野裕二選手だ。
 全日本ユース選手権決勝でハットトリックを達成するなど抜群の得点力と個人技を持つ高校年代の最注目アタッカーは今年どのような目標を持っているのか。(取材日:4月11日)

―プリンスリーグ開幕戦(4月11日、対湘南ユース)は2得点で3-0で勝利
「みんなで勝ち取った勝利。後ろの人が頑張って守ってくれていた。自分も点をとれてよかったです。ただ、まだ決定力が足りない。(2点取ったが)もうちょっと取るチャンスはあったなと。入れることができたのはボール(ラストパス)がよかったから。自分がドリブルで仕掛けたときにシュートをフカしたり・・・・・・。(独力でも)シュートまでもっていく自信はある。ただ最後決められなかったら意味はない。今年はその点をこだわっていきたい(直前にドイツ遠征を行っていたが)ドイツでは得点が取れなかったので(ただし出場したSBCカップは2得点で得点王)。今年はゴールを決めることを意識している」

―きょうはドイツ遠征からの帰国直後の試合だったが
「みんな身体はキツかったと思う。監督からもキツイのは分かっていると言われていた。そのキツイ中でどれだけできるかがカギだと思っていたけど、自分は動けないなりに2点取れたのでよかった。チームとしては、相手が前から来ていたので中盤つなぐと引っかかっていた。それでもサイドの(後藤)拓斗や(高橋)健哉へボールが入れば、ドリブルで仕掛けることができていた。そこでペースをつかむことができた。ただ、シュートまでいくことができずに手数をかけすぎてボールを弾かれたりしたので、最初はもっとシュートの意識を持たないといけない」

―昨年のチームと今年の違いは?
「昨年はフィニッシャーが多かった。今年はスピードのある選手が多い。つなぐこともだけど、攻撃をシンプルにすることも心がけている。昨年を越すためには切り替えの速さだったり、精度の部分で上回ること。今年はまだ始まったばかりだけど、昨年以上の結果を残したい」

―今年は背番号10になった。ポジションもサイドから1トップに
「背番号はあまり気にしていないけど。10をもらったからには期待に応えて、しっかりと結果にこだわっていきたい。ポジションについてはサイドは前を向いて受けられるけど、今年は1トップ。相手の裏を狙うことを一番に考えています。ゴールに一番近いので得点につなげられるようにしたい。昨年はクラブユースは優勝できなかったし、プリンスリーグも3位。悔しかったので今年の目標は優勝。個人タイトル、得点王も狙っています」

―特徴としては突破力に自信を持っている?
「同じ年代なら通用しているけど、サテライトへいくと失う回数が多いです。サテライトへいっても通用するように。今年ユースとで練習試合をしたけど、まだまだできていなかった。ああいう選手たちと勝負して抜けるようにしたい。そしてゴールも。上のカテゴリー相手でも1試合1ゴールを取れるようにしたい。(トップチームへの思いは)個人的には(今年中に)トップチームデビューしたいという気持ちもあります」

―勝利への思いの強さも目立つが?
「今年は最上級生の自分たち3年が中心になってやっていかなければならない。勝ちたい気持ちが強いのはいいけど、きょうはみんなアツくなって審判の判定に抗議したりする場面があった。(昨年から経験のある)自分が(リーダーとして)一番冷静になって落ち着かせたり、しっかりしていかないといけないと思う」

(取材・文 吉田太郎)

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