「Y☆voice_2」湘南ユースMF遠藤航

　高校年代の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く新連載「Youth star voice」。第2回は湘南ベルマーレユースのU-19日本代表候補MF遠藤航選手だ。空中戦の強さなど高いディフェンス力と力強い攻守を特長とする遠藤選手は、今年2種登録されてトップチームに合流。1月のU-17日本代表招集に続き、今月18日から始まるU-19日本代表候補合宿メンバーにも選出されました。来年のトップチーム昇格が期待される湘南ユースの柱の現在は?

―今年はトップチームでも登録されているが?試合はユース優先?
「トップは今日練習試合があったけど、強化部長さんの指示でプリンスリーグに出場することになった。トップにいきたいのもあるけど、高校3年なのでユースの大会に出て勝って終わりたいという気持ちもあります」

―きょう(4月11日、対横浜FMユース、0-3)の試合についての感想は?立ち上がりは押し込む場面もあったが?
「立ち上がりに絶対前にいくところはチームとして決めているところ。前に、前に出て、運動量を増やすのが自分たちのサッカースタイルになっている。結果は0-3だったけど、自分たちのペースで出来たし、通用した部分もある。差になったのは最後の部分。何度かあったチャンスを決めるか、またピンチで我慢して守りきれるかできれば上位にいけると思います」

―どのような点が課題に?
「4-3-3システムで試合をしているけど、DFラインの前のスペースを突かれる場面がある。そこを埋めてうまく攻撃させないようにすることは自分の役割。ただ、前がかりになった後半、チームの運動量が落ちたときに周りとのバランスが取れず、両脇を狙われた」

―昨年のチームから古林(将太、トップ昇格)や鶴見(現桐蔭横浜大)ら前線が抜けているが?今年のチームは。
「先輩たちが卒業して前の迫力は落ちたかもしれない。今年は飛びぬけた選手はいないけど、全員で出来ることをしっかりやり抜くということを意識しています」

―昨年はセンターバックだったが、きょうのポジションはアンカー。
「昨年はセンターバックだったけど、自分としてはアンカーをやりたい。今はトップでもアンカーをやることがある。このポジションで挑戦していきたい」

―自分自身の武器は?憧れの選手は?
「(登録176cmと決して身長は高くないが)空中戦は自分の武器にしている。あとは球際の強さ。CBとしてのビルドアップも。田村雄三さんみたいな強い選手が憧れ。村松大輔さんも上(高さ)がないのに強い。トップで活躍している選手たちのようになりたい」

―現在の目標を教えてください
「トップの試合に早く出たい。現在の目標は湘南でプロになることです」(取材日:4月11日)

(取材・文　吉田太郎)