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[高校MOM223]流通経済大柏高DF増田繁人主将(3年)_189cm「流経柏の壁」

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.18 プリンスリーグ関東1部第2節 流通経済大柏高 2-0 桐光学園高 流通経済大柏高G]

 「流経柏の壁」が実力派・桐光学園高(神奈川)の攻撃を完封した。流通経済大柏高(千葉)の最終ラインにそびえ立つ189cmのCB増田繁人は、圧倒的な高さで次々と相手のロングボールをクリア。フィード、クロスと縦横から送られてくる全てのボールに対応し、桐光に浮き球で勝負をさせなかった。

 桐光ベンチから「5番(増田)へのキックは外せ」という指示が出たほど、脅威となった増田。それだけではなく、常にチームメートを鼓舞し続け、相手選手との接触で頭部を負傷してもすぐに立ち上がりポジションへ戻ろうとする姿勢など、そのキャプテンシーがチームに与えた力は大きかった。

 1年生時から名門で出場機会を得ていた増田だが、昨年は1月の新人戦で左足首を骨折。復帰目前に左ひざ軟骨損傷が発覚し、1年間を棒に振った。まだ左足首の負傷はケアしながらのプレーとなっているが、それでもピッチで放つ存在感は別格。レギュラークラスが30人以上いると言われる選手層の厚いチームの中で「安泰なポジションはひとつもない」と厳しい本田裕一郎監督も増田を信頼し、一貫して起用し続けている。

 本人は「ポジション安泰だとは思っていない。課題だらけ。特に足元技術。多分『オレよりヘタなのに何で出ているの』と思っているヤツもいるはず。パスミスをなくしたいし、上(高さ)では絶対に負けたくない」と口にする。

 将来へ向けて、「自分の武器を磨かないと(Jユースの)タレントには勝てない。どれだけ伸びることができるか」と意気込む。注目の大型CBはチームにとって絶対的な存在となり、流経大柏を日本一へと導く。

(取材・文 吉田太郎)

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