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[高校MOM230]野洲高FW加藤臣哉_“新・中体連の星”

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.29 JFAプリンスリーグ関西1部第4節 野洲高 3-3 神戸ユース]

「彼は“中体連の星”だからね」。試合後、ハットトリックを達成した殊勲者・FW加藤臣哉に対して、野洲高の山本監督はこう話した。

 セゾンFCを中心に、多くがクラブ出身の野洲において、中体連出身の選手がレギュラーを張ることは至難の業である。今から2年前、野洲のエースストライカーは坂本一輝という、中体連出身の選手だった。彼は“中体連の星”として野洲で技を身につけ、最終的にはプロから注目を集めるほどの選手になり、現在は立命館大のFWとして活躍している。

 そして今年も“新・中体連の星”が現れた。「彼は坂本の後輩にあたって、坂本にあこがれてウチに来たんだよね。今、フィールドプレーヤーではスタメンで中体連出身は彼だけ」(山本監督)。背番号25番を背負う加藤は、0-2で迎えた後半、目の覚めるようなドリブルシュートで反撃の狼煙を上げると、同点ゴールも叩き込み、試合を振り出しに戻した。

 そして圧巻は後半21分、右からドリブルで2人を交わすと、間合いを置く3人目のDFと前に出ていたGKの位置をよく見て、PA外からループシュートを放つ。綺麗な放物線を描いたボールは、バーとGKに当たってゴールに吸い込まれた。

 最終的には3-3の同点に終わったが、加藤がチームに勝ち点1をもたらしたのは事実。憧れの坂本先輩に続けと、これからも“新・中体連の星”が今年の野洲を牽引していく。

(取材・文 安藤隆人)

特設:プリンスリーグ(U-18)2010
特設:プリンスリーグ関西
[高校サッカー]

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