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[高校MOM88]成立学園FW小林拓貴(3年)_渾身のVヘッド

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.18 全国高校サッカー選手権東京A大会準々決勝 成立学園 2-1 駒澤大学高 駒沢第2]

 “第3のストライカー”が苦しんだチームを4強へと導いた。1-1の同点とはいえ、試合の流れを相手につかまれたまま試合終盤を迎えた成立学園。ここで森岡幸太監督は10番で主将の大型FW村野和真に代えて、FW小林拓貴(ともに3年)をピッチへと送り込む。

 確かに運動量は多くなかったが、チャンスをつくり出すには欠かせないと存在と見られた村野の交代。だが、「(小林は)献身的にチームのためにやってくれる。あそこは勝負に出るしかなかった」(森岡監督)という期待に小林が応える。

 前線で幅広く動き回り、MF柿木亮介とのワンツーで決定機にも絡むなど、小林は攻撃にリズムを生み出すと、後半ロスタイムだ。右CKをファーサイドで待ち構えていた小林は頭から飛び込み決勝弾。敗退の危機にあったチームを渾身のゴールで救った。
 高々とジャンプしてから右手を振り上げて喜びを爆発させた小林を、成立のサックスブルーのユニホームたちがあっという間に包んだ。「(自分達のサッカーが出来ず)内容的には何もない」(森岡監督)試合で「献身」を持ち味とするFWがタレント軍団に勝利をもたらした。


【特設】高校サッカー選手権2009
東京都大会特集
(取材・文 吉田太郎)

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