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[高校MOM89]東海大菅生FW日置欣史(3年)_大逆転勝利導く2発

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[10.18 全国高校サッカー選手権東京A大会準々決勝 堀越 2-7 東海大菅生 駒沢第2]

 ハットトリックを達成したFW棚橋昂己(3年)とともにこの試合の主役を務めたのが、東海大菅生のエース日置欣史(3年)だ。2点ビハインドを追いついて迎えた前半32分、MF梶原大(3年)の右CKを頭でゴール左へと押し込み勝ち越しゴール。37分には棚橋のラストパスをPAで受けると、間合いを急速に詰めてくる相手よりも一瞬速くボールをゴールへと沈めてリードを広げた。
 
 チームを勝利へ導く2発。手塚弘利監督も「日置がチームの起点」と信頼を置く重要な存在だ。4-2-3-1システムの頂点に君臨するエースは、フィニッシャーとして結果を出しただけでなく、トップ下に並ぶ棚橋、MF大屋根雄介、武田卓(すべて3年)と絡み、ゴールを演出する役割も果たした。

 ただし、指揮官は「もっと(個人として)貪欲に上を目指してくれれば」と苦言も忘れない。“もっとできるはず”。高いサッカーセンスを備えるFWは混戦のトーナメントで東海大菅生を9年ぶりの優勝へ導き、自らをもう一段階高みへ引き上げることができるか。

(取材・文 吉田太郎)

【特設】高校サッカー選手権2009

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