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南アフリカ戦後・選手コメント

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[11.14 国際親善試合 南アフリカ0-0日本 ポートエリザベス]

中村俊輔(エスパニョール)
「4-3-3でやって、前の3人が流動的に動きすぎていた。嘉人も本田も中に来ちゃっていたので、取られた時にサイドバックへはたかれていた。今まで、4-4-2でやってきて、土台を作ってきた。阿吽の呼吸じゃないけどそういうのはあるし、誰が何をして、だからこのタイミングで何をするというのもわかっていたからね」
――南アフリカの会場の雰囲気はどうだった?
「試合前から声は通らないという話は聞いていたけど、ただ、あれ(ブブゼラ)は(相手が違えば)なくなるかもしれない。南アフリカとやるのかはわからないし。でも、全部通しての雰囲気を感じられたのは良かったと思う」
――前半にサイド攻撃ができていなかったのは?
「3トップの選手が絞りすぎていたかな。自分の仕事をしたいというのはわかるけど、他の人との連動あっての自分の動きという形にしないと。4-3-3はまだ完全にフィットはしていない」

中澤佑二(横浜)
「前から追いかけてくれて、それで僕らは最後の最後で止めれることができた。前から負うのが生命線だと、改めて思ったし、そこでサボると日本の良さはなかなか出ない。相手のリズムになってしまう。90分やり通すのは厳しいかもしれないけど、それをやることで日本の良さが出ると思う」
――裏へ一発のパスへの対応は?
「僕はガーナ戦のことしか頭になかった。今までだったら出られるやつは1㍍くらいのやつ以外は問題なかったんですけど、2㍍、3㍍、適当蹴りみたいなのも警戒しながらディフェンスしていた。でも、逆にあれだと前にボールを取りにいけない。どっちを取るかという判断も大事。前で取れるべき時に取りたいと思うし、でも、予測不可能なボールに対してもしっかり対応しないといけない。今日は後ろのボールへのケアがあったけど、逆に前で取る機会が減った」
――安全第一だったのか?
「(オランダ遠征と)同じことを繰り返さないということを頭においてやった」

本田圭佑(VVVフェンロ)
「前半の最初のほうは自分の良さが出せていたが、途中から交代するまでの時間はチームとしても良くなかったし、個人的にもなかなかボールが入らなかった時間帯だった。最初の20分くらいまでは理想的な形でやれていたが、それがなぜ継続できなかったかというのは、いろいろなバランスがあると思う」
――最初は4-3-3の右ウイングだった?
「そうですね」
――途中から4-2-2-2の2列目になった?
「中盤は動きながらボールポゼッションしていけと。それがないと代表の良さが出ない。前半の途中から回せなくなっていたので、後半は立ち上がりから意識してやろうと」
――3トップというのは、フィニッシュを期待されていたから?
「前でやるのは当然、自分の仕事なんですけど、それ以外でも組み立ての過程がある。まず組み立てのところに問題の出た時間帯がある」
――ここはボールが走っていなかったようだが?
「日本のピッチとは少し違うけど、いいグラウンドであることは間違いない。このピッチでピッチのせいにしていたら、国立ぐらいでしか試合できなくなっちゃう」

稲本潤一(レンヌ)
「最初は戸惑っている部分はあったが、僕自身としてはそんなにやりにくさはなかった。個人として起点になることだや、ボールをもらって動いてもらって動いてっていう繰り返しをもう少しやらないといけないと感じている」
――ブブゼラは?
「うるさい。何にも聞こえへん。でも本番の時に向こうのサポーター見に来ると思うから、ああいうことはあると思うし、経験できたのは収穫」

徳永悠平(FC東京)
「僕が出た時は、スペースもあったし、俊さんとかヤットさんとかがボールをくれたので、タイミングよく出ることはできた」
――パレイラ監督がクロス対策をしていたように思うか?
「そうですね。前半見ていて、サイドがあまり出られなかったので、それは感じましたね」

長谷部誠(ボルフスブルグ)
「イナさん(稲本)が一人後ろで(残っている)という感じだった。クロスからのいい形は作れませんでした。サイドでいい形で崩せなかった。サイドバックが上がる時間がなかったように思う。そういう点では組み立てのところに課題があったと思う」

(取材・文・矢内由美子)

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