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エトーも完封!エースキラー長友「やられる気はしなかった」

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[6.14 W杯グループリーグE組 日本1-0カメルーン フリー・ステイト]

 これぞ、まさに“エースキラー”だ。FWサミュエル・エトーと対面したDF長友佑都は、カメルーンを、さらにはアフリカを代表するストライカーを完璧に封じ込めた。

 「やられる気はしなかったし、最初の1対1で間合いを取ったときから“やれるな”と自信を持てた。ほんとに仕事をさせなかったと思う」

 まさしくエトーが「仕事」をしたのは数えるほどだった。前半8分、ウェボにスルーパスを通した場面と、後半4分に右サイドのドリブル突破で大久保嘉人、阿部勇樹の2人がかわされた場面ぐらいか。その存在感はまったくなかった。

 5月24日の韓国戦ではMFパク・チソン、同30日のイングランド戦では世界最速とも言われる俊足のセオ・ウォルコットを完封。世界の名だたるアタッカーと対決し、そのたびに抑え込んでは自信を深めてきた。

 「よかったー、ほんま。しびれるね」。ミックスゾーンでの第一声は23歳の若者らしい言葉だったが、ピッチではそんな雰囲気を微塵も感じさせない。

 「みんなで勝ち取った勝利。いろいろ言われてきたけど、この勝利でいろんな部分を見せられたと思う。勝ったときこそ、いろんなことを修正して、ビデオを見て反省しないといけないけど、この雰囲気を持ち続けることが大事だと思う」

 19日に対戦するオランダも強力なサイドアタッカーをそろえる。デンマーク戦を負傷欠場したロッベンが日本戦では復帰する可能性もあるが、今の長友に恐れる相手などいないはずだ。

<写真>エトーを密着マークし、仕事をさせなかった長友

(取材・文 西山紘平)

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