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大声援受け登場した駒野、「PKがあったら蹴るか」の問いに…

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[9.4 キリンチャレンジ杯 日本1-0パラグアイ 日産ス]

 6万5157人の大歓声を一身に浴びた。後半45分、MF香川真司に代わってDF駒野友一がピッチに入ると、満員のスタンドからはこの日最大と言ってもいい拍手が巻き起こった。

 “リベンジ”という意味では、だれよりも期する思いがあった。6月29日のW杯決勝トーナメント1回戦。0-0のままもつれ込んだPK戦で3人目を任された駒野がクロスバーに当ててしまい、日本代表のベスト8への夢は断たれた。

 あれから67日。因縁のパラグアイとの再戦はロスタイム3分間のプレーだったが、右SBに入って体を張り、パラグアイの最後の猛攻に耐え抜いた。1-0のリベンジ達成。「あれだけ多くの声援をもらえてうれしかった」と笑顔を見せ、試合後、号泣し、取材にも応じられなかったW杯の悪夢を払拭した。

 ところで、原博実監督代行は投入前に「PKがあったら蹴るか?」と確認していたという。駒野の返答は「いや……」。実際、この試合ではPKとなる場面はなかったが、もしもPKを獲得していたら、だれが蹴っていたのか。スタンドからは大きな「駒野コール」が起きていたかもしれない。

<写真>日本代表DF駒野
(取材・文 西山紘平)

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