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森本2発で新生ジャパンが連勝発進!!

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[9.7 キリンチャレンジ杯 日本2-1グアテマラ 長居]

 日本代表は7日、大阪・長居スタジアムでグアテマラ代表と対戦し、2-1で競り勝った。日本はFW森本貴幸が前半12分、20分と連続ゴール。直後に1点を返されると、その後のチャンスに決定力を欠き、3点目は奪えなかったが、MF本田圭佑とMF香川真司が抜群のコンビネーションを見せるなど新生ジャパンがまずは2連勝と好発進した。

 日本は4日のパラグアイ戦(1-0)から先発6人を変更。MF乾貴士がA代表初先発を果たし、C大阪の本拠地でMF香川真司ととともに先発した。
 グアテマラは5-3-1-1の守備的布陣で試合に臨んだ。
[スタメン&布陣はコチラ]

 試合は立ち上がりから日本が猛攻を仕掛けた。前半2分、香川の右FKからMF本田圭佑がヘディングシュート。同8分には香川がミドルシュートを狙った。いずれもゴール上に外れたが、同9分にも本田が左足ミドルを放つなど積極的にフィニッシュの形をつくり、グアテマラを押し込んだ。

 そして前半12分、左サイドをオーバーラップしたDF長友佑都がドリブルでDFをかわし、左足でゴール前にクロス。これをニアサイドに走り込んだFW森本貴幸がヘディングでゴール右隅に流し込み、技ありヘッドで先制点を奪った。

 森本は前半15分にもスルーパスから左足でシュート。これはミートし切れず、GKのセーブに阻まれたが、貪欲に追加点を狙っていった。森本のゴールへの執着心が実ったのは前半20分。本田の絶妙なスルーパスに香川が抜け出し、ワントラップから右足でシュート。いったんはGKに防がれたが、こぼれ球を森本が左足で難なく押し込み、2-0とリードを広げた。

 前半22分には乾のスルーパスに本田が抜け出すが、GKとの1対1という絶好機でシュートをGKに当ててしまう。すると、その直後に中盤でMF橋本英郎がボールを奪われ、最後はFWマリオ・ロドリゲスに豪快な左足ミドルを叩き込まれた。GK楢崎正剛にとっては、ほとんど守備機会のない状況で迎えた最初のピンチでゴールを許す悔しい失点となった。

 暑さの影響か、日本は徐々にペースダウンするが、前線のタレント陣が個の力でチャンスメイク。前半41分、香川のスルーパスからDF駒野友一が右サイドを駆け上がると、折り返しを森本が流し、逆サイドの乾にパスが渡ったが、トラップが大きくなってしまう。同44分には本田の長いスルーパスに長友が抜け出し、PA内に進入。ゴール前には森本、香川、乾も上がっていたが、長友はシュートを選択し、ゴール左に外れた。

 日本はハーフタイムに乾、長友を下げ、MF藤本淳吾、DF永田充を投入。A代表デビューとなった永田はCBに入り、DF槙野智章が左SBに回った。

 後半も日本が主導権を握り、グアテマラを押し込むが、なかなか3点目を奪えない。後半6分、槙野の縦パスを受けた本田がうまくDFと体を入れ替え、左サイドを駆け上がると、ゴール前の折り返しに香川が反応したが、GKが間一髪クリア。同10分には本田のスルーパスに抜け出した槙野が左サイドからクロスを上げ、香川がオーバーヘッドで狙うも、枠を外れた。

 引いた位置から再三、好パスを供給する本田は後半20分にも絶妙なスルーパスを通し、藤本が右足で狙ったが、惜しくもゴール右に外れてしまった。後半21分には香川に代えてFW岡崎慎司を投入。直後の22分、岡崎の左クロスからゴール前で本田がつぶれ、橋本がPA外から右足ミドルを打ったが、DFに当たった。

 香川交代後、なかなかいい形でチャンスをつくれない日本。両チームともに運動量が落ち始め、試合はこう着状態となった。グアテマラは後半35分、高い位置で橋本を囲んでボールを奪い、FWミノル・ロペスが強烈なミドルシュート。鋭いシュートは枠を捉えていたが、GK楢崎が落ち着いて弾き出した。

 日本は後半38分、2得点の森本に代えてMF中村憲剛を投入。中村はボランチに入り、橋本がトップ下、本田が最前線にポジションを上げた。後半41分にはDF駒野友一が遠めからロングシュートを狙い、同42分にもオーバーラップしてきた槙野からのラストパスを受けた本田が左足でシュート。同45分に中村、同46分に岡崎と再三、ダメ押しのチャンスはあったが、フィニッシュの精度を欠き、試合はそのまま2-1で終了した。

<写真>この日2得点のFW森本貴幸

(取材・文 西山紘平)

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