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なでしこ、川澄の決勝弾で3位獲得

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 ポルトガルで開催中のアルガルベカップに参戦しているなでしこジャパンは現地時間9日、スウェーデン代表と3位決定戦を行い、2-1で見事、勝利をつかんだ。日本サッカー協会によると、前半14分に失点を許した日本だが、同21分にMF上尾野辺めぐみが同点断。そして同33分、注目株のMF川澄奈穂美が決勝弾を決めた。なお、日本の司令塔澤穂希が大会のベストプレイヤーに選出されている。

以下、日本協会発表の試合記録と指揮官&選手のコメント

日本2-1(前半2-1)スウェーデン
<得点経過>
14分:スウェーデン
21分:上尾野辺めぐみ
33分:川澄奈穂美

<スターティングメンバー>
▽GK
山郷のぞみ
▽DF
斎藤あかね
熊谷紗希
坂井優紀
鮫島彩
▽MF
上尾野辺めぐみ
澤穂希
田中明日菜
川澄奈穂美
▽FW
荒川恵理子
高瀬愛実

■試合後コメント

佐々木則夫監督
「前半は若い選手もようやく慣れてきたのか、いい形を作れていたと思います。スウェーデンは世界でも上位にくる大型の選手が揃っていましたが、ボールを動かしていけば必ず穴はある。コンビネーションを含めて狙い通りの部分も多かったですね。もちろんシンプルなミスはありましたが、強豪を相手にしても対応できる可能性があることを選手たちも感じてくれたと思っています」

●MF澤穂希
「明日奈(田中)とのボランチは、やりやすかったですね。バランスも見てくれてるし、スペースも使ってくれる。今日は新しいメンバーでしたが、いいリズムは作れていたと思います。日本に戻ってから、また個の部分をしっかりと上げていって、今大会で出た課題に取り組んでいきたいと思います」

●MF川澄奈穂美
「(2 点目の)ゴールのシーンは1-1だったので、勝負だと思いました。ゴールへの意識は今大会は常に高めていこうと思っていた部分で、そこに関してはある程度、できたかなと思います。鮫島選手との左サイドでの連携なども、トレーニングではあまりやっていなかったんですけど、お互いにプレーはわかっているので、やりやすいです。まだここから高めていかないといけないところは多いので、また次の段階へ向けてがんばります」

●MF上尾野辺めぐみ
「先制点のFKの方向は蹴る前から決めていました。思い切り振り切ったという感じです。でも、決めるところで決められなかった場面もあったので、まだまだですね。個人的には攻撃は好きなんですけど、代表ではDFをやることも多い。でも、それで守備の面白さもわかってきたような気がします。今大会で、フィジカルというよりは体の使い方が重要だということを実感しましたし、この部分は十分トレーニングができると思うので、日本に戻って取り組みたいです」

●MF田中明日菜
「最初はどんな相手かわからなかったので、様子を見ながらという感じでした。時間が経つにつれて、結構回せそうだったので、落ち着いて攻撃の組み立てに参加できたと思います。後半の流れが悪くなってきたときに、もっと変えられればよかった。ポルトガル遠征では、過信ではなく自信を掴めたと思います」

(文 近藤安弘)

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