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被シュート1本が失点に…悔やまれる1失点

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[1.20 アジア杯予選 日本2-1イエメン 熊本]

 90分間でシュート1本しか許さなかった。しかし、その1本が失点につながった。DF高木和道(28=清水)とDF寺田周平(33=川崎F)が初めて組んだセンターバックは危なげなくイエメンのカウンターに対応。流れの中ではシュートを打たせなかったが、後半2分、左サイドからのFKの場面でMF青木剛がマークを外してしまい、DFザヘル・ファリドにフリーでヘディングシュートを決められた。

 立ち上がりの集中しなければならない時間帯のセットプレー。一番やられてはいけないパターンの失点だった。「マークに付いている人の問題もあるけど、どうしてファウルになったのかということもある。たくさん反省するところはあると思う」と高木。MF香川真司の不用意なドリブルからボールを奪われてカウンターを招き、DF駒野友一がファウルで止めた。DF中澤佑二、DF田中マルクス闘莉王というレギュラー2人が不在の試合で、「シュートもほとんど打たせなかった」(高木)だけに悔やまれる1失点となった。

 代表戦5試合目の出場で初めて失点した寺田だが、流れの中では安定感があり、ラインコントロールも巧みだった。国際Aマッチ4試合目となった高木も「去年は頭の中で岡田さんのサッカーを分かっていても、体が反応しないところがあった。今は慣れてきて、自分の力を出せてきている」と手応えを深めている。チーム力の底上げという意味でも、この日の1失点を良薬にして今後につなげてほしい。

<写真>同点ゴールに沸くイエメン・ベンチ
(取材・文 西山紘平)

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