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新戦力だけじゃない、"主将"の稲本が猛アピール

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[10.10 キリンチャレンジ杯 日本2-0スコットランド 日産ス]

 アピールが必要だったのは新戦力だけではない。岡田武史監督が「中堅どころ」と評した選手たちも、生き残りへ必死だった。

 その一人。MF稲本潤一(レンヌ)はMF遠藤保仁、MF長谷部誠という不動のダブルボランチに割って入ろうという積極的なプレーを披露した。

 スコットランドに当たり負けしないフィジカルの強さ、前への推進力。ボランチとして大切な能力であり、遠藤や長谷部とは違う持ち味を十二分に発揮した。

 本人は「逆にそんなにインパクトを残せなかったかなと思う、自分の中では。ただ、安定したパフォーマンスをできたのは収穫」と冷静だったが、代表経験の浅い選手が多い中、この日が国際Aマッチ73試合目の出場となった稲本がゲームキャプテンとしてもチームを引っ張った。

 「サブ組という言い方がいいのかは分からないけど、そういうメンバーでいいパフォーマンスをして、いい結果を出せたのはチームとして前を向けるし、よかったと思う。いい競争ができていると思うし、このメンバーで勝てたことは自信につながる」。2度のW杯を経験し、ベテランの域に達しつつある30歳のプレーは、岡田武史監督の目にもしっかりと焼き付いたはずだ。

<写真>日本代表MF稲本
(取材・文 西山紘平)

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