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岡崎ハット&森本初ゴールも…虚しい5-0圧勝

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[10.14 キリンチャレンジ杯 日本5-0トーゴ 宮城ス]

 日本代表は14日、宮城スタジアムでトーゴ代表と対戦。前半5、8分とFW岡崎慎司(清水)が立て続けにゴールを奪うと、同11分にも初先発のFW森本貴幸(カターニア)が初ゴール。後半20分には岡崎が8日の香港戦に続くハットトリックを達成し、同40分にはMF本田圭佑(VVV)がダメ押しゴールを決め、5-0と大勝した。

 日本は4-4-2のシステムでスタート。GK川島永嗣、4バックは右から徳永悠平、中澤佑二、田中マルクス闘莉王、長友佑都と並び、徳永がA代表初先発を飾った。中盤は長谷部誠と遠藤保仁のダブルボランチ、右に中村俊輔、左に中村憲剛。2トップは岡崎慎司と森本貴幸で、森本も初先発となった。
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 前日夜に来日したばかりで、公式練習も中止になるなどモチベーション、コンディション両面で完全に調整不足のトーゴは来日メンバー14選手の平均年齢が21.5歳という2軍。日本は“格下”相手に一方的な試合を見せた。

 前半5分、遠藤の左クロスに岡崎が右足アウトサイドで流し込み、先制点。同8分にも闘莉王のフィードを受けた中村憲の右クロスに再び岡崎が合わせ、2点目を奪った。

 前半11分にも長友の左クロスを受けた森本が鋭い反転で背負っていたDFを振り切り、右足でゴール左隅にねじ込んだ。練習通りのサイドから「ポイント」を狙った早いクロスで3ゴール。ほとんど相手がいるだけの攻撃練習になっていた。

 その後も決定機の連続、CKの連続だったが、追加点を奪えない。前半20分に中村憲、同27分に森本、同32分に岡崎とチャンスを迎えたが、GKに阻まれた。緊張感、モチベーションを保つのは難しい試合展開。あまりに余裕を持ってボールを持てるため、一発を狙った難しいパスが増えるなど攻撃で意思疎通を欠く場面も見られ、前半は3-0のまま終了した。

 日本はハーフタイムに3選手を交代。森本に代えてFW大久保嘉人、遠藤に代えてMF本田圭佑、徳永に代えてDF内田篤人が入り、システムも4-2-3-1に変更。中村憲がボランチに下がり、岡崎の1トップに2列目が右から本田、中村俊、大久保と並んだ。

 新しい選手も入って停滞ムードを払拭したかったが、なかなかリズムが変わらない。2本、3本とパスがつながって相手を崩すシーンが減り、後半7分に中村憲、同11分に大久保がシュートを放ったが、攻撃が単発になった。

 再びスタジアムに熱を帯びさせたのは、エースのヘディングだった。後半20分、右サイドのスローインを受けた長谷部がアーリークロス。ニアサイドに走り込んだ岡崎が得意のヘディングを叩き込み、香港戦に続くハットトリックを達成した。

 後半24分には中村憲に代えてMF今野泰幸、同33分には岡崎に代えてFW佐藤寿人、同37分に中村俊に代えてMF石川直宏を投入。交代枠6枚を使い切った。

 後半40分には左サイドに入った石川のドリブル突破からマイナスの折り返しを大久保が左足でシュート。これはGKの正面に飛んだが、跳ね返りを本田が左足で押し込み、5-0とリードを広げた。結果は圧勝だったが、喜び切れない試合。評価をするのが難しいほど、あまりにもトーゴは歯ごたえがなかった。

<写真>日本代表FW岡崎
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(取材・文 西山紘平)


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