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柏、U-22代表コンビ奮闘も……

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[6.5 ナビスコ杯1回戦第1戦 柏0-1仙台 柏]

 J1で首位を快走する柏レイソルだが、後半ロスタイムの失点によりホームでの第1戦を落とした。

 試合内容は悪くなかった。立ち上がりからボールを支配した柏は12分にカウンターから決定機をつくり、13分にはFW田中順也のスルーパスがMFレアンドロ・ドミンゲスに通る。25分にもショートカウンターからSBジョルジ・ワグネルのスルーパスを受けたレアンドロ・ドミンゲスが決定機を迎えるなどビッグチャンスをつくり出していた。

 ただネルシーニョ監督が「前半のチャンスを決め切れなかった」と悔やんだように、好機をつくりながら1点を奪うことができない。そしてチャンスを逃し続けたチームは最後まで運動量の落ちなかった仙台イレブン、そしてMF松下年宏の好クロスによって沈められてしまった。2回戦に進出するためには今季無敗の仙台にアウェーで勝利するしかない。

 あす6日からU-22日本代表合宿に参加する予定のMF大津祐樹、SB酒井宏樹にとって弾みをつける勝利にはならなかった。大津は得意のドリブルで仕掛けた際はファウルでしか止まらなかった時間帯があり、ひとりで局面を打開して左足シュートにまで持ち込む場面もあった。

 また酒井は右サイドを再三駆け上がり、攻撃に圧力を加えた。クロスの精度は決して高くなかったが、ボールを失ってもすぐにディフェンスに入り、相手のカウンター攻撃の危険性を最小限に抑えていた。存在感を見せた2人だったが、勝利につなげることはできなかった。

 6日からのU-22日本代表合宿は3日間。1日のU-22オーストラリア代表戦で右SBとして先発した酒井はポジションを守ること、そして出場機会のなかった大津はポジション奪取へ向けてアピールすることになる。「代表でもチームでも自分のやることは変わらない」と酒井。この日、チームは勝利を失ったが、切り替えてU-22代表のレギュラー争いにチャレンジする。

[写真]柏MF大津

(取材・文 吉田太郎)
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