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半年ぶり先発の川島が好セーブ連発、「PKはイメージ通り」

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[5.30 国際親善試合 日本1-2イングランド グラーツ]

 10年初先発となったGK川島永嗣がビッグセーブを連発した。代表戦出場は昨年11月18日の香港戦(4-0)以来、約半年ぶり。GK楢崎正剛の陰に隠れてきた男が、試合への飢えをピッチ上でぶつけた。

 前半19分、1対1のピンチでMFレノンのシュートを防ぐと、最大の見せ場は後半11分だ。PA内でMF本田圭佑がハンドを犯し、イングランドに与えてしまったPK。ゴール左隅を狙ったMFランパードのキックを横っ跳びで弾き、ゴールを死守した。

 「イメージを持っていて、そのイメージ通りだった」。そう胸を張った川島は後半24分にもFWルーニーの決定的なシュートをセーブ。後半27分、38分と不運なオウンゴールで失点し、逆転負けとなったが、久しぶりの代表戦で存在感を発揮した。

 「アンラッキーな形で失点したけど、次につながるし、自分自身アピールになった」。先発を言われたのは試合当日。「(試合に出られそうな)雰囲気もあまりなかった」と言う。それでも「出たい気持ちはいつも変わらないし、自分も常にW杯に向けて準備してきた。それを試合で出せたと思う」と力を込めた。

 GKにとって、味方選手によるオウンゴールへの反応は難しいが、「アクシデントは常に起こる。自分自身がそれに対応しないといけない。次に生かしたい」と強調。決して満足することなく、次を見据えていた。

<写真>後半11分、ランパードのPKを防ぐ日本代表GK川島
(取材・文 西山紘平)

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