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キャプテン長谷部は4年後を見る、「若い選手が今いる選手を追い抜くことに期待している」

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[6.29 W杯決勝トーナメント1回戦 日本0-0(PK3-5)パラグアイ ロフタス・バースフェルド]

 チームキャプテンとして臨んだW杯。大会直前、5月30日のイングランド戦からキャプテンマークを巻いてきたMF長谷部誠は「自分たちが全力でやった結果。それを受け入れないといけない。全部出し切ったと思う」と、最後までキャプテンらしく、堂々と胸を張った。

 「自分はキャプテンとして何もしてない。(川口)能活さんや(中澤)佑二さん、ナラさん(楢崎)、上の選手がチームを引っ張ってくれた。プレッシャーは何もなかったし、今でも佑二さんがゲームキャプテンだと思っている。預かっているだけというか…」

 本人はそう謙遜するが、ピッチの内外で積極的にチームメイトとコミュニケーションを取り、チームをひとつの方向に向けたという意味で、長谷部の存在は大きかった。

 「強みはチームワーク。本当に試合に出ていない選手のサポートも素晴らしかった。こういう短期決戦ではチームワークが重要であることを再確認できた」

 チームの団結力には手応えがあった。だからこそ、課題も鮮明だった。「4年後のことは今はまだ考えられない。ただ、もっともっと個人的にレベルアップしないと、世界では通用しない。所属チームで個人のレベルを上げないといけないと感じた」

 4年後は30歳。ブラジルW杯は、本当の意味で長谷部が引っ張っていく大会になる。「これからはどんどん若い選手も海外に出ていくと思うし、それは楽しみ。今いる選手も追い抜いてくれることを期待している」。MF本田圭佑やDF長友佑都ら北京世代、さらにもっと下の世代まで。新生日本代表は長谷部を中心に回っていくはずだ。

(取材・文 西山紘平)

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