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日本vsパラグアイ 試合後の岡田監督会見要旨

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[6.29 W杯決勝トーナメント1回戦 日本0-0(PK3-5)パラグアイ ロフタス・バースフェルド]

 日本代表は29日、決勝トーナメント1回戦でパラグアイと対戦。史上初のベスト8進出をかけた決戦は0-0のまま延長戦を含めた120分間で決着が付かず、PK戦に突入。後攻の日本は3人目のDF駒野友一がクロスバーに当ててしまう。パラグアイは5人全員が成功。PK3-5で敗れた。
以下、試合後の岡田監督会見要旨

岡田武史監督
「試合内容に悔いは残っていない。選手は本当に素晴らしく、素晴らしく、日本人の誇りを持って最後まで戦ってくれた。選手を勝たせてあげられなかった私の責任。私に執念、執着心が足りなかった」

―点を取れなかった原因は?
「サッカーにおいて点が取れなかった原因をひとつに絞るのは難しい。もともとそれほど得点力のあるチームではない。数少ないチャンスをものにしていくチーム。その点が入らなかった。戦術的な分析より、私の執念、執着心が足りなかった」

―執念が足りなかったというのは具体的に?
「具体的にはそれ以上言えない。選手に何をしてあげられたかを考えたとき、私にできたことは自分自身がもっともっと勝つことに執着心を持つことしか今は思い付くことがない」

―世界を驚かせたか? この大会で見えた課題は?
「我々は驚かすためにやってきたのではなく、勝って驚かすと言ってきた。その意味で勝てなかったのだから、結果に満足はしていない。負けたあとにすぎに冷静な分析はできない。追って技術委員会がやってくれると思う」

―後半頭から遠藤のポジションを上げたのは? 攻撃的に行くための選手交代だったのか?
「遠藤を前に上げたのは前半20分ぐらい。相手が両サイドバックを上げてきて、ボランチが下がって選手全体が下がりすぎていた。本田が孤立するということで前半20分ぐらいに遠藤を上げ。交代に関しては点を取ることしか考えていなかった。リスクを冒してでも点を取ろうと考えていた」

―PK戦で負けが決まった瞬間は?
「これで我々のW杯も終わったと。寂しい気持ちでいっぱいだった」

―PK戦の前の円陣でかけた言葉は? 今後も代表監督を続ける意思は?
「我々のシナリオは延長であれ、90分であれ、点を取って勝つというのが目標だったので、“点を取って勝てなくて残念だけど、PKで勝とうや”というような言葉をかけた。今後については今はとても考えられる状態ではない。おそらくもうやることはないと思う」

―サッカーがチームプレーであることをこの試合でも証明できたか?
「サッカーはレクリエーションではなく、勝ち負けのあるスポーツ。結果として勝たないといけない。通用したかどうかというのは、結果で応えないといけないと思っている。そういう意味では、やはりまだ足りなかったという気持ちがいる」

(取材・文 西山紘平)

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