アメリカ遠征中のなでしこジャパン(日本女子代表)は14日、アメリカ女子代表と国際親善試合を行い、0-2で敗れた。前半29分、37分と失点し、1点を返せないまま試合は終了した。

　日本サッカー協会によると佐々木則夫監督は「序盤の20分から25分くらいは連携した守備からリズムをつかんで戦うことができた。アメリカは代表チームで長くキャンプをしており良いコンディションだったが、我々があれだけ立ち上がりに守れたことはよかった。相手は勝負どころのエリアで結果を出したが、我々は同じ勝負どころのエリアで急いでしまって、単発な展開が多くなってしまった。もっと厚みをかけて展開したかったが、リズムなど物足りなさが露出してしまった」と試合を振り返った。

　また、後半12分までプレーしたFW永里優季(1FFCトリビューネ・ポツダム)は「相手に点を取られてから自分たちがリズムを失ってしまい、気持ち的にも受け身になってしまった。立ち上がりのチャンスで得点できれば変っていたかもしれない。チームとしては低いところから仕掛けていたので、自分のポジション的に人数がかけられず、孤立しがちとなる。とはいえ、少ない人数であれだけチャンスを作れたことは収穫だった。自分は点を取ることが仕事なので、高い位置でボールを取ってゴールにつなげたい。次の試合は今日やったプレーと変わらないことをやりつつ、さらにほかの選手と絡んでいきたい」とコメントした。次戦は18日に行われ、再びアメリカ代表と戦う。

出場メンバーは以下の通り

▽GK
12 海堀あゆみ(INAC神戸)
▽DF
15 鮫島彩(※移籍手続中)
3 岩清水梓(日テレ・ベレーザ)
4 熊谷紗希(浦和レディース)
2 近賀ゆかり(INAC神戸)
▽MF
8 宮間あや(岡山湯郷Belle)
10 澤穂希(INAC神戸)
6 阪口夢穂(新潟レディース)
67分→13 宇津木瑠美(モンペリエHSC)
7 安藤梢(新潟レディース)
61分→20 岩渕真奈(日テレ・ベレーザ)
▽FW
9 大野忍(INAC神戸)
67分→14 中島依美(INAC神戸)
17 永里優季(1FFCトリビューネ・ポツダム)
67分→19 高瀬愛実(INAC神戸)

[写真]先発出場した永里

(文　片岡涼)