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広島が寿人弾で名古屋を撃破! 名古屋は首位獲り失敗・・・

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[4.21 J1第4節 広島1-0名古屋 広島ビ]

 J1は21日、日程の関係で未消化だった第4節サンフレッチェ広島-名古屋グランパスを行い、1-0でホームの広島が勝利した。名古屋は勝てば得失点差で首位浮上できたが、逃してしまった。

 日本代表復帰を目指す広島FW佐藤寿人が後半43分に決勝弾を決め、ホーム戦では10年ぶりに名古屋を撃破。リーグ戦4試合ぶりの勝利をつかみ、7位に浮上させたエースは、試合直後のインタビューで「何とか勝ちたかったので良かったです。チュンソン(李忠成)が打ってくれ、という良いボールを出してくれた。感謝したい」と笑顔をみせた。

 広島はいつも通り3-6-1システムを採用。GKは西川周作、3バックは右から森脇良太、中島浩司、槙野智章。中盤はボランチに横竹翔と森崎浩司、右MFに山岸智、左MFに服部公太、2列目に山崎雅人と高柳一誠が入り、1トップは佐藤寿人が務めた。

 対する名古屋もいつもと同じ4-3-3システムを採用。GKは楢崎正剛、DFラインは右から田中隼磨、田中マルクス闘莉王、千代反田充、阿部翔平。中盤はアンカーにダニルソン、2列目に小川佳純とブルザノビッチ、3トップは右から金崎夢生、巻佑樹、マギヌンが務めた。

 序盤からボールを回して攻める名古屋、しっかり守ってカウンターの広島、という図式で試合が進む。名古屋が攻める時間は多かったが、広島がしっかりとプレスをかけたことで、なかなかシュートまでいけなかった。

 最初のシュートは広島。前半7分、森崎浩が左足でミドルシュート。これは枠を外れた。対する名古屋は前半14分、金崎がドリブルで仕掛けて右足でシュート。しかし、DFにブロックされた。

 前半22分、広島が決定機を作る。佐藤寿人のスルーパスから、山崎が右足でシュート。コースは良かったが、日本代表GK楢崎にセーブされた。名古屋は同26分、マギヌンからパスを受けた小川がPA正面やや左からシュート。これはDFに当たり跳ね返り、再び小川の元へ。右足でシュートしたが、これはGK西川が防いだ。

 その後、一進一退の攻防が続く。前半42分、PA右でスルーパスに反応した佐藤寿人が右足でシュートを放ったが角度がなく、ゴールを脅かすまでにはいかない。同45分には山岸がPA右から仕掛けて左足でシュート。強烈だったが、GK楢崎にパンチングされた。前半は0-0で終えた。

 後半も、前半と同様の試合展開が続くが、相変わらず、両軍ともに守備ブロックをしっかりと形成。シュートまではいけない。名古屋は後半7分、金崎がクロス。これを巻がニアに飛び込んで合わせたが、枠を外してしまった。

 名古屋は後半16分、ダニルソンに代えてMF中村直志を投入。そのまま中盤に入れた。対する広島は後半26分、高柳に代えてFW李忠成を起用。同29分には名古屋がブルザノビッチに代えMF吉村圭司を投入。ボランチに据えた。

 後半34分、名古屋が決定機を作った。PA内で右からのグラウンダーパスに中村が反応。右足をきっちり合わせたが、不運にもクロスバーに当たり、ゴールネットを揺らせなかった。その後も、名古屋はボールを回すが、攻めあぐねる。広島は佐藤寿人を前線に残して、カウンターを狙った。

 それでも、お互いに迫力はなく、なかなかバイタルエリアを攻略できない。中盤での奪い合いが続く。後半31分、広島は山岸に代えてMF石川大徳を投入。その1分後、名古屋は小川に代えてFW杉本恵太を投入した。

 引き分けムードも漂い始めた中、広島がエースの一撃で均衡を破った。後半43分、PA前左で李忠成が仕掛けてパス。これに佐藤寿人が抜け出し左足を一閃。GK楢崎の股の間を抜いて右のサイドネットに突き刺した。

 広島が1-0のままロスタイム4分に突入した。名古屋は闘莉王が前線に攻撃参加し、何度かヘディングでシュートするが、いずれもジャストミートせず。だが4分を過ぎたころ、名古屋は右クロスボールからシュートを決めたが、何とオフサイドの判定に。直後に笛が鳴り、広島が1-0で勝利した。名古屋はボールを支配しながら勝てず首位を逃した。

<写真>写真は3月30日のACL・アデレードU戦でゴールを決めた佐藤

(文 近藤安弘)

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