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中村憲「オレもふたりに負けないように」川崎F、移籍組以上の活躍誓う

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[7.14 J1第11節 川崎F 0-0 大宮 等々力]

 「フロンターレは上に立つだけのポテンシャルはある。上を目指す向上心もあるクラブ。これから一緒にプレーすることはできないけれど、期待している。自分たちが抜けても、逆にフロンターレがJリーグを引っ張るくらいの気持ちでやってほしい」。ベルギー1部のリールスへ移籍するGK川島永嗣が期待を込めていたが、川崎フロンターレイレブンはその前で勝負強さを発揮することができなかった。
 
 この日はチームを去る川島、鄭大世のほか、DF森勇介とFWレナチーニョも出場停止で不在。5月16日の磐田戦から先発5人が入れ替わった。川島と鄭退団の影響を感じさせない試合を見せたかった川崎Fだったが、前線でボールが収まらずなかなか効果的な攻撃をすることができない。GK相澤貴志の好守などで相手を無得点に封じたが、後半40分にFW黒津勝が決定的なシュートを枠から外してしまうなど得点を奪うことも出来ずスコアレスドロー。勝てば暫定5位から首位・清水と勝ち点2差の3位へ浮上するチャンスだったが、勝ち点1を重ねるにとどまった。MF中村憲剛は「決めるところをしっかり決めないと。それは本人が一番わかっていることだと思う。(チームとして)攻めが迫力不足というか、バリエーションを持たせたいけれど。簡単じゃない」。課題を指摘していた。

 主力流出はチームにとって痛いが、海外へ羽ばたく2人から刺激を受けた面もある。中村は「クラブから欧州へ移籍する選手が出てきたけど、彼らを一番近くで見てきたのは選手たち。(みんな)彼らが何をやってきたのか肌で感じている。オレもふたりに負けないように頑張る。みんなで盛り上げていく」。この日はホームで悔しい引き分け。新天地へ旅立つ2選手を勝利で送り出すことはできなかったが、これから彼らに負けない活躍をすることを誓っていた。 

<写真>鄭大世に笑顔を見せる中村
(取材・文 吉田太郎)

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