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羽生が自身3度目のナビスコ制覇。リーダーシップを発揮!

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[11.3 ナビスコ杯決勝 F東京2-0川崎F 国立]

 FC東京のMF羽生直剛が自身3度目のナビスコ杯のタイトルをつかんだ。05年と06年にジェフユナイテッド千葉で連覇し、そしてこの日の載冠。「積み上げてきたものによっての、ある意味その結果だと思う。うまくいかなくて選手たちが迷いを感じているときも(城福)監督がブレずにやっていたと思うし、やりつづけたことがこの結果につながったと思う」と感慨深げに話した。

 羽生は08年に千葉から加入したが、すでに07年秋には監督就任が内定していた城福氏の熱心な誘いのもと、移籍を決意した。城福監督の理想のサッカーが、千葉、日本代表の指揮を執ったオシム監督の“考えて走るサッカー”に近いため、羽生はまさに“伝道師”となった。主将も任され、時には指揮官と2人で話し合い、いかにFC東京でも“オシム流”を体現するかを模索してきた。“二人三脚”と言っても言い過ぎではないほどだ。

 羽生もリーダーとしてFC東京にタイトルをもたらすことを、新たなチャレンジとして据えていた。「千葉のときは自分のことで精一杯だった。千葉で優勝したときは、うしろのほうで騒いでいた。きょうは最前列でカップを持ち上げたり、みんなの前で(表彰台に)立ち上がって掲げることができた。少なからずこのチームで、リーダーシップを発揮できたかなと思う」と胸を張った。

 試合後の表彰式やセレモニーでは、移籍したカボレの背番号9のユニホームを着て参加した。「きょうのメンバーだけでつかんだものではないので」。試合後はブルーノ・クアドロスの仲介のもと、そのカボレと電話したという。「日本語で通じなかったけどね(笑)」と羽生。オシム・チルドレンとして“ジェフ色”の濃いイメージの羽生だが、もう完全に「青赤軍団」の欠かせない一人になった。

<写真>F東京MF羽生
(取材・文 近藤安弘)

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