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高橋大が劇弾!!C大阪が大阪ダービー制し初の8強入り、G大阪は3年連続のベスト16敗退

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[5.24 ACL決勝トーナメント1回戦 G大阪0-1C大阪 万博]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は24日、決勝トーナメント1回戦を行い、万博記念競技場ではガンバ大阪セレッソ大阪が対戦。ラウンド16で実現した大阪ダービーは後半43分、DF高橋大輔の劇的な決勝点でC大阪が1-0で競り勝った。C大阪は初のACL出場で初の8強入り。G大阪は3年連続の16強敗退となった。準々決勝以降の組み合わせ抽選会は6月7日に行われる。

 G大阪はDF山口智が負傷欠場。代わって公式戦初先発となる19歳のDF内田達也をCBで抜擢した。
 C大阪はDF茂庭照幸が出場停止のためDF藤本康太が公式戦5試合ぶりに先発した。
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 立ち上がりはC大阪がリズムをつかんだ。G大阪に対しボールポゼッションを高め、チャンスをうかがう。しかし、前半6分、DF丸橋祐介の左CKに合わせた藤本のシュートはミートし切れず。同7分、セカンドボールを拾ったMFキム・ボギョンの左足ミドルもGKの好セーブに阻まれた。

 なかなかペースを握れないG大阪は前半22分、相手FKのカウンターからチャンスを迎え、MF宇佐美貴史が左サイドをドリブルで駆け上がり、左足でシュートを放ったが、ゴール左にそれた。

 G大阪は徐々にC大阪を押し込むが、ラストパスがかみ合わず、あと一歩のところで決定機をつくれない。前半33分、宇佐美の右クロスにMF二川孝広が頭で合わせたシュートもゴール上へ。前半は0-0で折り返した。

 C大阪は後半開始からMF倉田秋、MF乾貴士に代わってMF中後雅喜、FW小松塁を投入し、システムも4-4-2に変更した。中後とMFマルチネスがダブルボランチを組み、MFキム・ボギョンが2列目の右にポジションを上げ、MF清武弘嗣が左サイドに。前線は小松とFWホドリゴ・ピンパォンが2トップを組んだ。

 前線で小松が起点となり、再び流れを引き寄せたC大阪は後半10分、スルーパスからキム・ボギョンが右サイドを抜け出すと、GK藤ヶ谷陽介がゴールを空けて飛び出すもクリアし切れない。キム・ボギョンの折り返しからピンパォンがシュートを打ったが、何とかDFがブロック。同16分には小松が右サイドからドリブルで中に切れ込み、左足を振り抜いたが、GKの好セーブに阻まれた。

 G大阪は後半22分、イ・グノに代えてMF佐々木勇人を投入し、最初のカードを切る。同27分にはその佐々木の右クロスからファーサイドでフリーのFWアドリアーノがヘディングシュートを放ったが、ゴール左へ外れた。

 試合はこう着状態のまま終盤に入る。C大阪は後半28分、清武の右クロスに小松が頭で合わせるもゴール上へ。G大阪は同31分、MF遠藤保仁のパスに抜け出した二川が右サイド深い位置から折り返したが、宇佐美のシュートはDFのブロックに阻まれた。

 C大阪は後半38分、小松のポストプレーからキム・ボギョンがゴール前に強引に抜け出し、GKと1対1の決定機を迎えるが、シュートはGK藤ヶ谷がビッグセーブ。G大阪も同41分に絶好のチャンスをつくった。佐々木が二川とのワンツーから中に切れ込み、シュートを打つと見せかけてスルーパス。しかし、アドリアーノのシュートはGKキム・ジンヒョンが何とか体に当て、ゴールを死守した。

 互いに決定機を逃し、このまま延長戦突入かと思われた後半43分、劇的な決勝点が生まれた。G大阪のクリアミスを高い位置で拾ったC大阪はマルチネスからキム・ボギョンとつなぎ、右サイドを駆け上がったDF高橋大輔へ。クロスを警戒したG大阪守備陣に対し、高橋大は角度のない位置から思い切りよく右足を振り抜き、ニアサイドをぶち破った。高橋大の技ありシュートでC大阪が先制。ついに均衡を破った。

 G大阪は後半ロスタイム、左サイドを突破したアドリアーノの折り返しに宇佐美が合わせるも右ポストを叩く。1-0で大阪ダービーを制したC大阪が8強進出。3年ぶりのアジア王者奪回を目指したG大阪の戦いはベスト16で終わった。

(取材・文 西山紘平)

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