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[高校MOM234]富山一高MF中田大貴(3年)_左サイドで脅威に

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.3 JFAプリンスリーグ北信越1部第6節 富山一高 2-1 新潟ユース 富山一高G]

 左サイドでアルビレックス新潟ユースにとっての驚異の存在になり続けた。「ファーストタッチから前に仕掛けていくことを意識している」と語るように、ボールを呼び込むと、迷うことなくゴールに向かって突破を仕掛ける富山一高FW中田大貴に、新潟ユースは苦しんだ。

 左SBの女川勇人とは親友で、「常にお互いを見ている」と抜群の連係を披露。左サイドを完全制圧すると、41分に圧巻の一撃を新潟ユースゴールへと突き刺した。MF沖村圭祐のスルーパスに反応し、ゴールへ向かった絶妙なタッチで左サイドのスペースに抜け出すと、平行して走ってくるDFをモノともせず、自慢の左足を振り抜いた。ボールはU-19日本代表候補GK{{渡辺泰広|渡辺泰広(アルビレックス新潟ユース)頭上を強烈に居抜き、ゴール上段に突き刺さった。

 後半20分にはサイドをえぐると、PA内で相手DFに激しく倒されるが、笛は鳴らず。そこからの展開から同点ゴールを許すという、嫌な展開となったが、その後も積極性が薄れることなく、何度も女川と共にドリブルで左サイドを切り裂いた。

 この彼の積極性が最後の最後でチームに幸運をもたらす。後半ロスタイム、セットプレーの崩れから、中田は左サイドでボールを受けると、迷うことなく相手DF2人の間にドリブルを仕掛ける。するとPA内で2人に挟み込まれて後ろから押し倒される形で倒れ、今度はPKを獲得。おそらくラストプレーになるPKだけに、大きなプレッシャーがのし掛かったが、冷静にGKの逆を突いて、決勝弾を突き刺した。開幕6連勝を飾る劇的なゲームは、常に積極果敢にゴールへ突き進んでいく、一人のサイドアタッカーが主役となった。

(取材・文 安藤隆人)

特設:プリンスリーグ(U-18)2010
特設:プリンスリーグ北信越
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