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[MOM239]大津高FW米良知記(3年)_大津のフィジカルストライカー

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.8 JFAプリンスリーグ九州1部第7節 大津高 4-2 日章学園高]

どうしてもほしかった勝利を大津高(熊本)にもたらしたのは、一度はレギュラーを外された3年生ストライカー、米良知記だった。平岡監督は当初、「今年のウリかな」と春先は2年生FW若杉拓哉と米良に2トップのコンビを組ませていた。しかし、なかなか調子が上がらない米良に、平岡監督はスタメンを外す決断を下した。

「個人でどうにかしようとばかりしすぎて、チームのためにプレーができていなかった。なので、まずチームのためにプレーすることを心がけました」。

 指揮官の無言のゲキが利いたのか、彼は自慢のフィジカルを活かしたポストプレーに磨きをかけ、より周囲を生かすプレーを見せ始める。こうした米良の変化を見取った平岡監督は、すぐに彼を先発復帰させる。

 そしてこの2位・日章学園高との大事な一戦で、米良は大きく成長した姿を見せる。チームプレーを意識すると言っても、彼はストライカー。当然ストライカーとしてのエゴは捨てていなかった。つぶれ役をこなしながらも、果敢にアタッキングエリアでは仕掛けてゴールを狙った。

 後半7分に貴重な同点弾を叩き込むと、圧巻は決勝弾となった29分のゴールだった。左サイドを駆け上がったDF本田瑞貴のクロスを、DFを背にしながらトラップすると、素早く反転し、左足ハーフボレーシュートを放つ。強烈なシュートはゴール右隅に突き刺さった。
「FWというポジションなので、これからも点を取ってチームの勝利に貢献したい」。大津のフィジカルストライカーの本領発揮はこれからだ。

(取材・文 安藤隆人)

特設:プリンスリーグ(U-18)2010
特設:プリンスリーグ九州
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