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[MOM242]境高FW松川智哉(2年)_特出した攻撃タレント

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.15 JFAプリンスリーグ中国2部第6節 境高 1-1 八頭高]

 やはり存在感が違った。ピッチ上で躍動感溢れる2年生FW松川智哉のドリブルは、ちょっとやそっとでは止められない。複数に囲まれても、全く動じることなく、前へ前へと突き進んでいく。

 この試合、八頭は彼に対して複数のマークを掛けてきたが、松川はその間をしなやかにすり抜け、境の攻撃を牽引していく。そして15分には、右からの折り返しを詰めて、先制弾を叩き出すなど、効果的なプレーを見せつける。だが、後半、接触プレーで膝を痛めてしまう。しばらくプレーを続けたが、痛みは引かず、12分に途中交代となってしまった。

 松川を失ったチームは、中盤の構成に苦しみ、次第にリズムを崩し、同点に追い付かれ、そのままドロー決着となった。改めて彼の存在の大きさを痛感した。やはり松川は特出したタレントである。
見た目、プレースタイルは先輩FW住田貴彦(大分)そっくりだが、松川は住田にないものをもっている。それはプレーの柔軟性だ。パスセンスも兼ね揃え、中盤でサイドチェンジやスルーパスを繰り出すことが出来る。ドリブルで打破出来るときは打破し、そうでなければパスを選択する。ミッドフィルダーとしての潜在能力は高い。

 しかし、アタッカーとなると、まだ住田ほどのスプリント能力はない。だが、緩急の使い分けはうまいだけに、今後はその点がより成長するためのキーポイントとなるだろう。

(取材・文 安藤隆人)

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