beacon

[MOM301]東京VユースMF山浦新(3年)_天皇杯本戦出場を決めた値千金弾

このエントリーをはてなブックマークに追加

[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.28 第15回東京都サッカートーナメント・決勝 東京Vユース 2-1 横河武蔵野FC 西が丘]

 天皇杯本戦出場の懸かった東京都サッカートーナメントの決勝・横河武蔵野FC戦。1-1で迎えた延長前半7分、決勝弾を決めたのは東京ヴェルディユースのMF山浦新だった。

 東京Vユースの楠瀬直木監督は山浦のゴールについて「トップに行っている選手でもなく、代表に選ばれている選手でもなく、残り組でずっとひたむきに頑張っていた選手が決めたのが非常に嬉しい」と喜んでいた。
 
 東京VユースはDFキローラン木鈴、MF小林祐希、FW南秀仁など既にトップチームに2種登録されているタレント揃い。注目は彼らに集まりがちだが、チーム躍進の陰には、代表やトップへの帯同でチームを離れる選手がいても、常にチームで黙々と練習に取り組んできた山浦やMF渋谷亮、MF南部健造、FW相馬将夏ら、3年生の選手たちの姿があるのだ。

 決勝弾の活躍をほめられても、山浦は「そんなに……いつも通りです」としきりに謙遜していた。強烈な個性派集団の東京Vユースの中では、大人しくもの静かな山浦はある意味異色といえる。だが、この日の主役は、間違いなく決勝弾を決める活躍をみせた山浦だった。

 天皇杯出場が決定した後、山浦は「Jのチームを倒すまでは負けられないと思うので。次も勝ちます!」と意気込んだ。東京Vユースは3日の天皇杯1回戦・駒澤大戦を突破すれば、5日に2回戦でFC東京と対戦することになる。そこまでもちろん負けるつもりはない。これまで通り、山浦は陰からチームを引っ張っていく。

(取材・文 片岡涼)

連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ

TOP