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[MOM302]横浜FMユースMF松本翔(3年)_「毎試合2得点」の目標達成!

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.4 全日本ユース選手権1次R第1戦 横浜FMユース5-1三菱養和SCユース 西が丘]

 この大会へ懸ける想いは強い。「高円宮杯では毎試合2得点取る。2点取ればきっと勝てるから」と試合前から話していたのは横浜F・マリノスユースのMF松本翔だ。

 この日は有言実行の2ゴールにプラス1アシストの“殊勲賞”の働き。39.2度と灼熱のピッチで、誰よりも走り、誰よりも貪欲にゴールを狙った。ここでの活躍を決意する胸中にあるのは、同期のFW小野裕二の存在だ。プリンスリーグではともに横浜FMユースの一員として戦ってきていたが、小野は7月18日にJデビューを果たすと、現在はユースではなく、トップチームでレギュラー格として活躍をみせているのだ。

 松本は、先月29日に行われた横浜FMトップチームの新潟戦(3-0)を一人で観戦しに行った。小野が先発出場しているのを目の当たりにして、「同じ歳の一緒にやってた選手があんなところで活躍してる。ずっと一緒にやってきたのにポンっと前にいっちゃったから」と悔しさをみせながらも、「でもすごい。そこでやれてるのがすごいし。今の一番の目標」と小野の活躍は、かなりの刺激になっている。

 実際、ユースの練習前に小野と松本が会うことは多く、クラブハウスでよく話し込むこともあるとのこと。隣りでのトップの練習風景は目に入ってくる。トップで戦う同期の言葉、その姿は何よりも松本の心に響いているのだ。

 「次の試合でも2得点取りたい。これで優勝して裕二にうらやましいって思わせたい」との想いを胸に優勝へ向けて、チームを引っ張っていくつもりだ。

(取材・文 片岡涼)

連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ

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