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[MOM364]新潟ユースGK渡辺泰広(3年)_U-17W杯代表GK「全然」も完封勝利

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]

[12.5 Jユースカップ1回戦 新潟ユース 1-0 塩釜FCユース 西が丘]

 本人曰く「全然いいところがなかった」という初戦。だがアルビレックス新潟ユースの09年U-17W杯日本代表GK渡辺泰広の存在感は絶大だった。相手のサイド攻撃にDFがズレたこともあり、クロスの場面で中央の枚数が揃っていないことが何度かあったものの「クロスボールを取るのは得意なんで。いいボールも上がってこなかったですし」と難なくケアすると、PA付近で立て続けにシュートを放たれても全く動じる素振りを見せない。後半32分にゴール至近距離からクロスバー直撃のヘディングシュートを放たれた以外は、的確に人を動かし、危険な場面をほとんどつくらせなかった。

 本来はレベルの高い足元の技術、そして正確なスローを生かして攻撃の起点ともなる守護神。だがフィードの精度が安定せず、また攻撃面の苦戦が低調な展開を招いたもあり、納得することができなかった。それでもしっかりと完封して2回戦進出。昨年の日本クラブユース選手権準決勝で敗れているF東京U-18に再挑戦する権利を得た。「(F東京戦まで)一週間ある。技術は今からいきなりは変わらない。しっかり気持ちの面を整理したい」。

 ジュニアユース時代からから新潟で磨かれてきた近代型GKは来シーズンにはトップチームへ昇格することが内定。アマチュアからプロへ世界が変わっても「特別意識は変わらない」と言い切る。ただし、高校生活最後の公式戦となるJユースカップはやはり特別。「悔いの残らないように思い切りプレーしたい」と誓った。

(文 吉田太郎)
【特設】Jユースカップ

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