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[MOM365]三菱養和SCユースFW若狭夢信(3年)_“フィジカル系FW”爆発開始

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.5 Jユースカップ1回戦 千葉U-18 2-3 三菱養和SCユース 西が丘]

 2得点1アシスト。この日Jユース勢撃破の立役者となったのが182cmの大型ストライカー、三菱養和SCユースFW若狭夢信だった。まずは前半21分、右サイドからMF川上亮祐がドリブルシュート。GKが弾いたボールをポジショニングよく詰めていた若狭が右足で押し込み先制する。2-1の前半44分には右SB横山恭嗣郎の絶妙なクロスをファーサイドで合わせ、2点目のゴール。背番号9は2発で試合の流れを大きく傾けた。

 加えて前半23分にはGK永井堅梧のフィードを頭でDFラインの背後へと落とし、FW近藤貴司のゴールをアシスト。「(自分のゴール、アシストが)勝利へつながったのはよかった。ヘディングで競り勝って、前線でタメをつくってと考えていた。そして自分がゴールを決めることが1番」と喜んだ。また試合終盤にはコーナー付近で体を張ってDF3人からボールを死守。そして自陣からのロングボールを前線で必死に競り続けた。その強さと泥臭さでチームの勝利に貢献した。
 
 父・弘幸さんは極心空手の黒帯の持ち主で指導員を務めているほどの実力者。若狭自身、筋力強化のために、自宅の近所の駐車場でトレーニングを受けていたこともあるというほどだ。その父親譲りのパワーを最大限に生かして今後もチームのために戦う。「高円宮杯(全日本ユース選手権)ではベスト4までいったけれど、自分はそんなに得点をすることができなかった。満足していないところがあった。次は自分がやってやろうと思っていた」というFWは関東地域予選決勝のロスタイム決勝ゴール、そして千葉U-18からの2発と爆発中。泥臭いプレーに加えて、今大会は自らのゴールでも勝利をもたらし、目標の決勝まで走り続ける。

(取材・文 吉田太郎)

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